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クロム酸亜鉛カリウムICSC: 1775 (4月 2014)
C.I.ピグメントイエロー36:1
ヒドロキシオクタオキソ二亜鉛酸二クロム酸カリウム
CAS登録番号: 11103-86-9
EINECS番号: 234-329-8

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 不燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。        周辺の火災時には、適切な消火剤を使用する。   

 粉塵の拡散を防ぐ! あらゆる接触を避ける!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 咽頭痛。 「長期または反復曝露の影響」参照。  局所排気および呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 
皮膚 発赤。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 衣服を密閉式の容器に入れる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 
充血。  粉末の場合には呼吸用保護具と併用して、安全ゴーグルを着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取   作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク
・この物質を環境中に放出してはならない
・おがくずや、可燃性吸収剤に吸収させてはならない
・こぼれた物質を特殊装置で吸引する
・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って、保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

excl mark;warncancer;health haz
飲み込むと有害
アレルギー性皮膚炎を起こすおそれ
発がんのおそれ
長期または反復曝露による上気道の障害のおそれ 

輸送
国連分類
 

貯蔵
・密封
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
 
包装
 
クロム酸亜鉛カリウム ICSC: 1775
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
緑色~黄色の粉末。 

物理的危険性
 

化学的危険性
500℃以上で 加熱すると、分解する。 

化学式: Cr2HO9Zn2K
分子量: 418.9
・融点:融点は存在しない;500℃で分解する
・密度:3.5 g/cm³
・水への溶解度(20 ℃) :0.5 - 1.5 g/l  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、気道を刺激する。 

吸入の危険性
拡散すると、浮遊粒子が急速に、有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
反復または長期の接触により、皮膚感作を引き起こすことがある。 反復または長期の吸入により鼻の潰瘍を引き起こすことがある。 鼻中隔の穿孔を生じることがある。 人で発がん性を示す。 


許容濃度
TLV: (Cr(VI)として, 吸引性画分) 0.0002 mg/m3 (TWA); 0.0005 mg/m3 (STEL); A1(人における発がん性が確認されている物質); (皮膚); (感作性);.
EU-OEL: ((Crとして)): 0.005 mg/m3 (TWA); (「注」参照);.
MAK: 皮膚感作 (SH); 発がん性カテゴリー: 1; 皮膚感作 (SH); 生殖細胞変異原性グループ: 2; 

環境
・環境中に放出しないように、強く勧告する
 

・EU-OELの許容限度である0.010mg/m³は、2025年1月17日まで。 限界値:ヒュームが発生する溶接もしくはプラズマによる切削加工、または類似の作業工程における0.025 mg/m³は、2025年1月17日まで 

付加情報
  欧州分類
記号:T, N; R:45-22-43-50/53; S:53-45-60-61; Note:A, E 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021