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4-ニトロ安息香酸ICSC: 1684 (4月 2008)
パラニトロ安息香酸
CAS登録番号: 62-23-7
EINECS番号: 200-526-2

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  水酸化カリウムと接触すると、爆発の危険性がある。  裸火禁止。    泡消火薬剤、乾燥粉末消火剤、二酸化炭素を使用する。   

 粉塵の拡散を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。  局所排気を使用する。  新鮮な空気、安静。 
皮膚 発赤。  保護手袋。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 
充血。  安全眼鏡を着用する。  多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずす)。 
経口摂取 吐き気。 嘔吐。    口をすすぐ。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク
・こぼれた物質を、ふた付きの容器内に掃き入れる
 

国連GHS判定基準に準拠

excl mark;warn
皮膚および眼刺激
呼吸器系への刺激のおそれ 

輸送
国連分類
 

貯蔵
・強酸化剤、塩基および強還元剤から離しておく
 
包装
 
4-ニトロ安息香酸 ICSC: 1684
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
白色~黄色の結晶。 

物理的危険性
粉末や顆粒状で空気と混合すると、粉塵爆発の可能性がある。 乾燥状態では、撹拌、圧気輸送、注入などにより、静電気を帯びることがある。 

化学的危険性
塩基、還元剤および強酸化剤と反応する。 加熱や燃焼により、分解する。 窒素酸化物などの有毒なフュームを生じる。 

化学式: C7H5NO4 / HOOCC6H4NO2
分子量: 167.1
・350℃で分解する
・融点:242℃
・密度:1.61 g/cm³
・水への溶解度(25℃) :0.03 g/100 ml (溶けにくい)
・蒸気圧:1 Pa (50℃)
・引火点:201℃ (c.c.)
・発火温度:300℃
・爆発限界:1.8-? vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):1.89  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、眼、気道および皮膚を刺激する。 

吸入の危険性
とくに粉末状の場合、拡散すると急速に、浮遊粒子が不快濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
動物試験では人で生殖・発生毒性を引き起こす可能性があることが示されている。 


許容濃度
MAK: (吸引性画分): 4 mg/m3; ピーク曝露限度カテゴリー: I(2); 発がん性カテゴリー: 3; 妊娠中のリスクグループ: C; 

環境
 

 

付加情報
  欧州分類
 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021