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ピクリン酸アンモニウムICSC: 1631 (4月 2007)
CAS登録番号: 131-74-8
国連番号: 0004
EINECS番号: 205-038-3

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。 多くの反応により、火災や爆発を生じることがある。 「注」参照。
  衝撃を加えるとまたは摩擦を加えると爆発の危険性がある。 還元剤と接触すると、爆発の危険性がある。 
裸火禁止。  摩擦や衝撃を与えない。  大量の水、水噴霧、粉末消火薬剤、二酸化炭素を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 

 粉塵の拡散を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 灼熱感。 咳。 「経口摂取」参照。  換気(粉末でない場合)、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 
皮膚 発赤。 荒れ。  保護手袋。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 
充血。 痛み。 かすみ眼。  安全ゴーグルを着用する。  数分間多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずす)。 医療機関に連絡する。 
経口摂取 腹痛。 下痢。 頭痛。 めまい。 吐き気。 嘔吐。 脱力感。 赤色尿。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 コップ1、2杯の水を飲ませる。 

漏洩物処理 分類・表示
・専門家に相談する!
・危険区域から立ち退く!
・個人用保護具:空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク
・この物質を環境中に放出してはならない
 

国連GHS判定基準に準拠

explexcl mark;warn
爆発物;大量爆発危険性
強い眼刺激
水生生物に有害 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):1 

貯蔵
・混触危険物質から離しておく
・「化学的危険性」参照
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
 
包装
 
ピクリン酸アンモニウム ICSC: 1631
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
赤色の または 黄色の結晶。 

物理的危険性
 

化学的危険性
衝撃を加えると、または摩擦を加えると、または振動を加えると、分解することがある。 加熱すると、爆発することがある。 燃焼すると、有毒なガス(窒素酸化物など)を生成する。 金属および還元剤と反応する。 火災や爆発の危険を生じる。 コンクリートおよび石膏と反応する。 ピクリン酸アンモニウムよりも衝撃に敏感なピクリン酸の塩を生じる。 

化学式: NH4C6H2N3O7
分子量: 246.14
・265℃で分解する
・密度:1.72 g/cm³
・水への溶解度(20℃) :1.1 g/100 ml
・log Pow (オクタノール/水分配係数):-1.4  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、皮膚および眼を刺激する。 血管に影響を与えることがある。 赤血球破壊およびアシドーシスを生じることがある。 

吸入の危険性
拡散すると、浮遊粒子が急速に、有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
反復または長期の皮膚への接触により、皮膚炎を引き起こすことがある。 


許容濃度
 

環境
・水生生物に対して有害である
 

・安全な輸送のため、通常10~20%の水を添加する
・通常の状態:可燃性。酸化すると爆発することがある
・他の国連番号:1310 (10質量%以上の水を含むもの)。国連危険物分類(UN hazard class): 4.1; 国連包装等級(UN packing group): I 

付加情報
  欧州分類
R:3-23/24/25; S:(1/2)-28-35-37-45 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021