ICSC 1593 - クロロギ酸 n-ブチル

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クロロギ酸 n-ブチル	ICSC: 1593 (10月 2005)
クロロギ酸ブチルクロロギ酸ブチルエステルクロロ炭酸ブチル

CAS登録番号： 592-34-7

国連番号： 2743

EINECS番号： 209-750-5

	一次災害	予防	消火活動
火災・爆発	引火性。火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。 30℃以上では、蒸気/空気の爆発性混合気体を生じることがある。	裸火禁止、火花禁止、禁煙。 30℃以上では、密閉系、換気、および防爆型電気設備。	水は不可。乾燥粉末消火剤、二酸化炭素、アルコール耐性泡消火薬剤を使用する。火災時：水を噴霧して容器類を冷却する。直接水をかけない。

作業環境管理を厳密に！いずれの場合も医師に相談！
	症状	予防	応急処置
吸入	咽頭痛。灼熱感。咳。息苦しさ。息切れ。症状は遅れて現われることがある。｢注｣参照。	換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。	新鮮な空気、安静。半座位。人工呼吸が必要なことがある。医療機関に連絡する。
皮膚	発赤。痛み。皮膚熱傷。	保護手袋。保護衣。	汚染された衣服を脱がせる。多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。医療機関に連絡する。
眼	充血。痛み。重度の熱傷。	呼吸用保護具と併用して、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。	数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。
経口摂取	腹痛。灼熱感。ショック/虚脱。	作業中は飲食、喫煙をしない。食事前に手を洗う。	口をすすぐ。吐かせない。コップ1、2杯の水を飲ませる。医療機関に連絡する。

漏洩物処理	分類・表示
・危険区域から立ち退く！・専門家に相談する！・個人用保護具：自給式呼吸器付化学保護衣・この物質を環境中に放出してはならない・漏れた液やこぼれた液を、密閉式の乾燥プラスチック容器にできる限り集める・残留液を、乾燥砂または不活性吸収剤に吸収させる・地域規則に従って保管・処理する	国連GHS判定基準に準拠輸送国連分類国連危険物分類(UN Hazard Class)：6.1; 国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks)：3および8; 国連包装等級(UN Packing Group)：II
貯蔵
・耐火設備・乾燥・密封・消火により生じる流出物を収容するための用意・食品や飼料から離しておく・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない・破損しない包装・破損しやすい包装のものは密閉式の破損しない容器に入れる

クロロギ酸 n-ブチル

ICSC: 1593

物理学的・化学的情報
物理的状態；外観刺激臭のある、無色の液体。物理的危険性化学的危険性燃焼すると、分解する。有毒で腐食性のフュームを生じる。水および水分と反応する。塩化水素を生じる。	化学式： C₅H₉ClO₂ / CH₃(CH₂)₃OCOCl 分子量： 136.6 ・沸点：138-145℃ ・融点：<-70℃ ・密度：1.06 g/cm³ ・水への溶解度：反応する・蒸気圧：0.72 kPa (20℃) ・相対蒸気密度(空気＝1)：4.72 ・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気＝1)：1.02 ・引火点：30℃ (c.c.) ・発火温度：285℃ ・log Pow (オクタノール/水分配係数)：1.61(計算値)

物理学的・化学的情報

物理的状態；外観
刺激臭のある、無色の液体。

物理的危険性

化学的危険性
燃焼すると、分解する。有毒で腐食性のフュームを生じる。水および水分と反応する。塩化水素を生じる。

化学式： C₅H₉ClO₂ / CH₃(CH₂)₃OCOCl
分子量： 136.6
・沸点：138-145℃
・融点：<-70℃
・密度：1.06 g/cm³
・水への溶解度：反応する
・蒸気圧：0.72 kPa (20℃)
・相対蒸気密度(空気＝1)：4.72
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気＝1)：1.02
・引火点：30℃ (c.c.)
・発火温度：285℃
・log Pow (オクタノール/水分配係数)：1.61(計算値)

暴露・健康への影響
曝露経路体内への吸収経路：蒸気の吸入および経口摂取。短期曝露の影響本物質は眼、皮膚および気道に対して、腐食性を示す。経口摂取すると、腐食性を示す。蒸気を吸入すると、肺水腫を引き起こすことがある。｢注｣参照。これらの影響は、遅れて現われることがある。	吸入の危険性 20℃で気化すると空気が汚染されて、きわめて急速に有害濃度に達する。長期または反復曝露の影響

暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路：蒸気の吸入および経口摂取。

短期曝露の影響
本物質は眼、皮膚および気道に対して、腐食性を示す。経口摂取すると、腐食性を示す。蒸気を吸入すると、肺水腫を引き起こすことがある。｢注｣参照。これらの影響は、遅れて現われることがある。

吸入の危険性
20℃で気化すると空気が汚染されて、きわめて急速に有害濃度に達する。

長期または反復曝露の影響

許容濃度
MAK: 1.1 mg/m³；0.2 ppm；ピーク曝露限度カテゴリー： I(2)；妊娠中のリスクグループ： C；

環境
・水生生物に対して毒性がある

注
・水などの消火薬剤と激しく反応する・肺水腫の症状は 2～3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する・したがって、安静と経過観察が不可欠である・医師または医師が認定した者による、適切な吸入療法の、迅速な施行を検討する

付加情報

欧州分類
記号：T; R：10-23-34; S：(1/2)-26-36-45