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トリメチルアミン(40％水溶液)ICSC: 1484 (6月 2003)
N,N-ジメチルメタナミン
TMA
CAS登録番号： 75-50-3
国連番号： 1297
EINECS番号： 200-875-0

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 引火性がきわめて高い。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  蒸気/空気の混合気体は、爆発性である。  裸火禁止、火花禁止、禁煙。  密閉系、換気、防爆型電気設備および照明設備。 火花防止工具を使用する。  大量の水、アルコール耐性泡消火薬剤、乾燥粉末消火剤、二酸化炭素を使用する。  火災時：水を噴霧して容器類を冷却する。 

 あらゆる接触を避ける！  
  症状 予防 応急処置
吸入 灼熱感。 咳。 頭痛。 咽頭痛。 息苦しさ。 息切れ。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 半座位。 人工呼吸が必要なことがある。 医療機関に連絡する。 
皮膚 発赤。 痛み。 皮膚熱傷。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 医療機関に連絡する。 
眼 充血。 痛み。 かすみ眼。 重度の熱傷。  呼吸用保護具と併用して、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 腹痛。 灼熱感。 ショック/虚脱。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 吐かせない。 コップ1、2杯の水を飲ませる。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・危険区域から立ち退く！
・すべての発火源を取り除く
・専門家に相談する！
・個人用保護具：自給式呼吸器付完全保護衣
・換気
・細かな噴霧水を用いて、ガスを除去する
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class)：3; 国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks)：8; 国連包装等級(UN Packing Group)：I 

貯蔵
・耐火設備
・密封
・強酸、酸化剤、アルミニウム、銅、銅合金、亜鉛、亜鉛合金および水銀から離しておく
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
トリメチルアミン(40％水溶液) ICSC: 1484
物理学的・化学的情報

物理的状態；外観
刺激臭のある無色の水溶液。 

物理的危険性
蒸気は空気より重く、地面に沿って移動して、遠距離発火の可能性がある。 

化学的危険性
本物質は、中程度の強塩基。 水銀および酸化剤と 激しく反応する。 火災や爆発の危険を生じる。 アルミニウム、銅、亜鉛、スズおよびこれらの合金などの金属を侵す。 

化学式： C3H9N / (CH3)3N
分子量： 59.1
・沸点：30℃
・融点：-3℃
・比重(水＝1)：0.9
・蒸気圧：67 kPa (20℃)
・相対蒸気密度(空気＝1)：2.0
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気＝1)：1.6
・引火点：-7℃
・発火温度：190℃
・爆発限界：2-16.6 vol％(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数)：-0.3  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路：蒸気の吸入および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は眼および皮膚に対して、腐食性を示す。 蒸気は、気道を重度に刺激する。 経口摂取すると、腐食性を示す。 

吸入の危険性
20℃で気化すると空気が汚染されて、 きわめて急速に有害濃度に達する。 

長期または反復曝露の影響
 


許容濃度
TLV: 5 ppm (TWA)； 15 ppm (STEL)；.
MAK: 4.9 mg/m3；2 ppm； ピーク曝露限度カテゴリー： I(2)； 妊娠中のリスクグループ： C；.
EU-OEL: 4,9 mg/m3， 2 ppm (TWA)； 12,5 mg/m3， 5 ppm (STEL)； 

環境
 

注
・毒性データはトリメチルアミン含有量が15％以上の溶液についてである
・トリメチルアミン(圧力容器入り気体)(ICSC0206)も参照のこと 

付加情報
  欧州分類
記号：F+， C; R：12-20/22-34; S：(1/2)-3-16-26-29-36/37/39-45; Note：B 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021