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ジ-n-ブチルアミンICSC: 1337 (11月 2019)
ジブチルアミン
CAS登録番号: 111-92-2
国連番号: 2248
EINECS番号: 203-921-8

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 引火性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  47℃以上では、蒸気/空気の爆発性混合気体を生じることがある。 強酸または強力な酸化剤と接触すると、火災および爆発の危険性がある。  裸火禁止、火花禁止、禁煙。 強酸化剤との接触禁止。  47℃以上では、密閉系、換気、および防爆型電気設備。  アルコール耐性泡消火薬剤、水、粉末消火薬剤、二酸化炭素を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 

 ミストの発生を防ぐ! あらゆる接触を避ける! いずれの場合も医師に相談! 
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 咽頭痛。 灼熱感。 息切れ。 息苦しさ。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 半座位。 人工呼吸が必要なことがある。 直ちに医療機関に連絡する。 
皮膚 発赤。 痛み。 重度の皮膚熱傷。  保護手袋。 保護衣。  応急処置を行うときは、保護手袋を着用する。 汚染された衣服を脱がせる。 「注」参照。 少なくとも15分間、多量の水かシャワーで皮膚を洗い流す。 医療機関に直ちに連絡する。 
充血。 痛み。 かすみ眼。 重度の熱傷。  呼吸用保護具と併用して、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずす)。 直ちに医療機関に連絡する。 
経口摂取 口や喉の熱傷。 胸部の灼熱感。 腹痛。 嘔吐。 ショック/虚脱。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 何も飲ませない。 吐かせない。 直ちに医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・すべての発火源を取り除く
・個人用保護具:自給式呼吸器付完全保護衣
・この物質を環境中に放出してはならない
・漏洩物を、不活性吸収剤または砂で覆う
・地域規則に従って保管・処理する
・残留分を多量の水で洗い流す
 

国連GHS判定基準に準拠

flam;flameskull;toxiccorr
注意喚起語:危険
引火性液体/蒸気
飲み込むと、または皮膚に接触すると有毒
吸入すると、生命に危険
重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷
呼吸器への刺激のおそれ
水生生物に毒性 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):8; 国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):3; 国連包装等級(UN Packing Group):II 

貯蔵
・耐火設備
・元の容器でのみ貯蔵
・強酸化剤、強酸および食品や飼料から離しておく
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
・消火により生じる流出物を収容するための用意
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
ジ-n-ブチルアミン ICSC: 1337
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、無色の液体。 

物理的危険性
 

化学的危険性
燃焼すると、分解する。 窒素酸化物などの有毒なフュームを生じる。 本物質は、強塩基、。 強酸化剤と 激しく反応する。 火災や爆発の危険を生じる。 ある種の金属およびある種のプラスチックを侵す。 水溶液は、徐々にガラスを腐食する。 

化学式: C8H19N / (CH3CH2CH2CH2)2NH
分子量: 129.3
・沸点:159℃
・融点:-59℃
・密度:0.76 g/cm³ (20℃)
・水への溶解度 :0.35 g/100 ml (溶けにくい)
・爆発限界:1.1-? vol%(空気中)
・蒸気圧:0.27 kPa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):4.5
・引火点:47℃
・log Pow (オクタノール/水分配係数):2.83
・発火温度:260℃
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.01 


暴露・健康への影響

曝露経路
全ての曝露経路で重度の局所への影響。 

短期曝露の影響
本物質は眼、皮膚および気道に対して、腐食性を示す。 経口摂取すると、腐食性を示す。 蒸気または液体が眼と接触すると、視覚障害を引き起こすことがある。 曝露すると、のどが腫れ、窒息することがあるを引き起こすことがある。 高濃度で吸入すると、眼や上気道に腐食の影響が現われてから、肺水腫を引き起こすことがある。 「注」参照。 

吸入の危険性
20℃で気化したとき、空気中で有害濃度に達する速度は不明である。 

長期または反復曝露の影響
反復または長期の皮膚への接触により、皮膚炎を引き起こすことがある。 


許容濃度
 

環境
・水生生物に対して毒性がある
 

・肺水腫の症状は、2~3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である
・汚染された衣服を、バッグまたは容器に入れ密閉し、隔離する 

付加情報
  欧州分類
 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021