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1-ブロモプロパンICSC: 1332 (12月 2022)
臭化プロピル
プロピルブロミド
CAS登録番号: 106-94-5
国連番号: 2344
EINECS番号: 203-445-0

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 引火性が高い。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  蒸気/空気の混合気体は、爆発性である。  裸火禁止、火花禁止、禁煙。  熱、摩擦および衝撃を与えない。  水噴霧、粉末消火薬剤、アルコール耐性泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 

 あらゆる接触を避ける!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 咽頭痛。 めまい。 嗜眠。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 吸収される可能性あり! 発赤。 「吸入」参照。  保護手袋。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 体調がよくないと感じた場合は、医療機関を受診する。 
充血。 痛み。  安全眼鏡を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 「吸入」参照。
 
作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 

漏洩物処理 分類・表示
・すべての発火源を取り除く
・危険区域から立ち退く!
・専門家に相談する!
・個人用保護具:空気中濃度に応じた有機ガスおよび蒸気用フィルター付マスク
・漏れた液やこぼれた液を、密閉式の容器にできる限り集める
・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
・下水に流してはならない
 

国連GHS判定基準に準拠

flam;flameexcl mark;warncancer;health haz
引火性の高い液体/蒸気
皮膚および眼刺激
呼吸器への刺激のおそれ
眠気やめまいのおそれ
発がんのおそれの疑い
生殖能または胎児への、悪影響のおそれ
長期または反復曝露による神経系の障害のおそれ
水生生物に有害 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):3; 国連包装等級(UN Packing Group):II 

貯蔵
・耐火設備
・密封
・強酸化剤および強塩基から離しておく
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
・床面に沿って換気
 
包装
 
1-ブロモプロパン ICSC: 1332
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
無色の液体。 

物理的危険性
蒸気は空気より重く、地面に沿って移動して、遠距離発火の可能性がある。 これにより火災や爆発の危険性を生じる。 

化学的危険性
燃焼すると、分解する。 臭化水素などの、有毒なガスを生じる。 強塩基および強酸化剤と反応する。 

化学式: C3H7Br / CH3CH2CH2Br
分子量: 123.0
・沸点:71.0℃
・融点:-110℃
・比重(水=1):1.35
・水への溶解度(20℃) :2.5 g/l (溶けにくい)
・蒸気圧:13.3 kPa (18℃)
・相対蒸気密度(空気=1):4.3
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.4
・引火点:22℃ (c.c.)
・発火温度:490℃
・log Pow (オクタノール/水分配係数):2.1
・爆発限界:3.4-9.1 vol%(空気中) 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:蒸気の吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、眼、皮膚および気道を刺激する。 中枢神経系に影響を与えることがある。 意識低下を生じることがある。 

吸入の危険性
20℃で気化すると空気は汚染されて、 きわめて急速に、有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
中枢神経系および末梢神経系に影響を与えることがある。 機能障害を生じることがある。 人で発がん性を示す可能性がある。 人で生殖・発生毒性を引き起こすことがある。 


許容濃度
TLV: 0.5 mg/m3,0.1 ppm,(TWA); A3(動物実験では発がん性が確認されているが、人との関連は不明な物質).
MAK: 皮膚吸収 (H); 発がん性カテゴリー: 2; 

環境
・水生生物に対して有害である
 

 

付加情報
  欧州分類
 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021