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トリブチルスズオキシドICSC: 1282 (6月 2015)
TBTO
CAS登録番号: 56-35-9
国連番号: 3020
EINECS番号: 200-268-0

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。    裸火禁止。    周辺の火災時には、適切な消火剤を使用する。   

 ミストの発生を防ぐ! 作業環境管理を厳密に!  
  症状 予防 応急処置
吸入 胃痙攣。 咳。 下痢。 息苦しさ。 吐き気。 咽頭痛。 嘔吐。 症状は遅れて現われることがある。 「注」参照。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 半座位。 医療機関に連絡する。 
皮膚 発赤。 遅れて皮膚熱傷。  保護手袋。 保護衣。  洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 医療機関に連絡する。 
充血。 痛み。  呼吸用保護具と併用して、安全眼鏡、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 胃痙攣。 下痢。 吐き気。 嘔吐。  作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。  コップ1、2杯の水を飲ませる。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:自給式呼吸器付化学保護衣
・この物質を環境中に放出してはならない
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って保管・処理する
・下水に流してはならない
 

国連GHS判定基準に準拠

skull;toxiccancer;health hazenviro;aqua
吸入すると、生命に危険
飲み込むと有毒
皮膚および眼刺激
胸腺の障害のおそれ
長期的影響により、水生生物に非常に強い毒性 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):II 

貯蔵
・密封
・消火により生じる流出物を収容するための用意
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
 
包装
・重度の海洋汚染物質 
トリブチルスズオキシド ICSC: 1282
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
液体。 

物理的危険性
データなし。 

化学的危険性
燃焼すると、分解する。 有毒なのフュームを生じる。 

化学式: C24H54OSn2
分子量: 596.07
・沸点:180℃
・融点:<-45℃
・比重(水=1):1.17 (20℃)
・水への溶解度(20℃) :71.2 mg/l (溶けにくい)
・蒸気圧:0.001 Pa (20℃)
・引火点:190℃ (c.c.)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):3.84  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:エアロゾルの吸入および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、眼および皮膚を刺激する。 エアロゾルを吸入すると、肺水腫を引き起こすことがある。 「注」参照。 胸腺に影響を与えることがある。 免疫機能の低下を生じることがある。 

吸入の危険性
20℃で気化すると空気は汚染されて、 噴霧すると、有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
 


許容濃度
TLV: (Snとして) 0.1 mg/m3 (TWA); 0.2 mg/m3 (STEL); (皮膚); A4(人における発がん性が分類できていない物質).
MAK: (Snとして): 0.02 mg/m3;0.004 ppm; ピーク曝露限度カテゴリー: I(1); 妊娠中のリスクグループ: B; 

環境
・水生生物に対して強い毒性がある
・水生環境中で、長期にわたる影響を及ぼすことがある
・食物連鎖において、たとえば魚類および軟体動物で生物濃縮が起こることがある
・通常の使用法でも、環境中へ放出される
・不適切な廃棄などによる、さらなる放出を避けるよう十分注意すること
 

・肺水腫の症状は、2~3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である
・医師または医師が認定した者による、適切な吸入療法の、迅速な施行を検討する 

付加情報
  欧州分類
記号:T, N; R:21-25-36/38-48/23/25-50/53; S:(1/2)-35-36/37/39-45-60-61; Note:A 

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