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メタクリルアルデヒドICSC: 1259 (5月 2018)
メタクロレイン
CAS登録番号: 78-85-3
国連番号: 2396
EINECS番号: 201-150-1

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 引火性が高い。  蒸気/空気の混合気体は、爆発性である。  裸火禁止、火花禁止、禁煙。  密閉系、換気、防爆型電気設備および照明設備。 充填、取り出し、取り扱い時に圧縮空気を使用してはならない。 火花防止工具を使用する。  水噴霧、粉末消火薬剤、アルコール耐性泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 

 ミストの発生を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 咽頭痛。 灼熱感。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 
皮膚 発赤。 痛み。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 医療機関に連絡する。 
充血。 痛み。 熱傷。 流涙。  呼吸用保護具と併用して、安全眼鏡、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取   作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・専門家に相談する!
・すべての発火源を取り除く
・換気
・個人用保護具:自給式呼吸器付完全保護衣
・この物質を環境中に放出してはならない
・下水に流してはならない
・漏れた液やこぼれた液を、密閉式の容器にできる限り集める
・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・残留分を多量の水で洗い流す
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

flam;flameskull;toxicenviro;aqua
引火性の高い液体/蒸気
吸入すると、生命に危険
飲み込むと、または皮膚に接触すると有毒
皮膚刺激
重度の眼刺激
水生生物に、非常に強い毒性 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):3; 国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):II 

貯蔵
・耐火設備
・強酸化剤、酸、塩基および食品や飼料から離しておく
・冷却
・暗所に保管
・密封
・不活性ガス中に保管
・安定化した状態でのみ貯蔵
・消火により生じる流出物を収容するための用意
 
包装
・破損しない包装
・破損しやすい包装のものは密閉式の破損しない容器に入れる
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
メタクリルアルデヒド ICSC: 1259
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
刺激臭のある、無色~黄色の液体。 

物理的危険性
蒸気は空気より重く、地面に沿って移動して、遠距離発火の可能性がある。 

化学的危険性
加温あるいは光、酸、塩基の影響下で、重合することがある。 火災または爆発の危険を生じる。 アルカリ、アミン、強酸および過酸化物と 激しく反応する。 空気に曝露すると、過酸化物を生成して、爆発的に重合を開始することがある。 

化学式: C4H6O / CH2=C(CH3)CHO
分子量: 70.1
・沸点:68℃
・融点:-81℃
・比重(水=1):0.8
・水への溶解度(20℃) :6 g/100 ml (溶ける)
・蒸気圧:16 kPa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):2.42
・引火点:-15℃
・発火温度:295℃
・爆発限界:2.6-? vol%(空気中)
・粘度:0.59 mm²/s (20℃) 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:蒸気の吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、眼、皮膚および気道を刺激する。 

吸入の危険性
20℃で気化すると空気は汚染されて、 きわめて急速に、有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
この物質の健康への影響は調べられているが、何も得られていない。 


許容濃度
 

環境
・水生生物に対して強い毒性がある
・環境中に放出しないように、強く勧告する
 

・添加された安定剤や抑制剤がこの物質の毒性に影響を与える可能性があるので、専門家に相談する
・蒸留前に過酸化物をチェックする;検出された場合は除去する 

付加情報
  欧州分類
 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021