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ジアゾメタンICSC: 1256 (5月 2018)
アジメチレン
ジアジリン
CAS登録番号: 334-88-3
EINECS番号: 206-382-7

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 引火性がきわめて高い。 多くの反応により、火災や爆発を生じることがある。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  気体/空気の混合気体は、爆発性である。  裸火禁止、火花禁止、禁煙。  密閉系、換気、防爆型電気設備および照明設備。 摩擦や衝撃を与えない。 帯電を防ぐ(例えばアースを使用)。  供給源を遮断する。それが不可能で、かつ周辺に危険が及ばなければ、燃え尽きるにまかせる。その他の場合は粉末消火剤、二酸化炭素を用いて消火する。  安全な場所から消火作業を行う。 

 あらゆる接触を避ける! いずれの場合も医師に相談! 
  症状 予防 応急処置
吸入 咽頭痛。 頭痛。 息苦しさ。 息切れ。 吐き気。 嘔吐。 症状は遅れて現われることがある。 「注」参照。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 半座位。 人工呼吸が必要なことがある。 直ちに医療機関に連絡する。 
皮膚 発赤。 痛み。 皮膚熱傷。 灼熱感。 液体に触れた場合:凍傷。  保温手袋。  凍傷の場合:多量の水で洗い流し、衣服は脱がせない。 直ちに医療機関に連絡する。 応急処置を行うときは、保護手袋を着用する。 
灼熱感。 充血。 痛み。 熱傷。 視力喪失。 液体に触れた場合:凍傷。  呼吸用保護具と併用して、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 医療機関へ移送中、洗い流し続けておく。 
経口摂取   作業中は飲食、喫煙をしない。  職業性曝露の可能性は低い。 

漏洩物処理 分類・表示
・危険区域から立ち退く!
・専門家に相談する!
・換気
・個人用保護具:自給式呼吸器付完全保護衣
 

国連GHS判定基準に準拠

cancer;health haz
吸入すると、生命に危険
発がんのおそれ
重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷 

輸送
国連分類
 

貯蔵
・ジアゾメタン溶液は貯蔵してはならない
・「注」参照
 
包装
 
ジアゾメタン ICSC: 1256
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、黄色の気体。 

物理的危険性
気体は空気より重く、地面に沿って移動し、遠距離発火の可能性がある。 

化学的危険性
衝撃を加えると、または摩擦を加えると、または振動を加えると、 爆発的に分解することがある。 100℃に加熱、粗面との接触、無希釈液体または濃溶液中に不純物や固体が存在する場合、あるいは高強度の光の下で爆発することがある。 アルカリ金属および硫酸カルシウムと接触すると、爆発する。 

化学式: CH2N2
分子量: 42.04
・沸点:-23℃
・融点:-145℃
・比重(水=1):1.45
・水への溶解度 : 反応する
・相対蒸気密度(空気=1):1.4
・引火点:引火性気体
・発火温度:100℃ (爆発)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):2.00(概算)
・蒸気圧:520 kPa (25℃)  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入。 

短期曝露の影響
本物質は眼、皮膚および気道に対して、強い腐食性を示す。 蒸気を吸入すると、肺水腫を引き起こすことがある。 蒸気を吸入すると、喘息様反応(RADS)を引き起こすことがある。 「注」参照。 液体は、凍傷を引き起こすことがある。 許容濃度を超えて曝露すると、死を引き起こすことがある。 医学的な経過観察が必要である。 

吸入の危険性
容器を開放すると、空気中でこの気体は、きわめて急速に有害濃度に達する。 

長期または反復曝露の影響
反復または長期の吸入により喘息を引き起こすことがある。 人で発がん性を示す可能性がある。 


許容濃度
TLV: 0.2 ppm (TWA); A2(人における発がん性が疑われる物質).
MAK: 発がん性カテゴリー: 2; 

環境
 

・有毒で爆発性のため、用時調製し、エーテルまたはジオキサン溶液で使用する
・肺水腫の症状は、2~3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である
・医師または医師が認定した者が、適切なスプレー剤を直ちに使用することを検討する
・喘息の症状は、2~3時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である
・臭気と許容濃度との関係は、不明である
・このカードに記載された勧告事項はジアゾメタン濃溶液にも適用される 

付加情報
  欧州分類
記号:T; R:45; S:53-45 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021