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硝酸亜鉛ICSC: 1206 (4月 2017)
CAS登録番号: 7779-88-6
国連番号: 1514
EINECS番号: 231-943-8

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 不燃性だが、他の物質の燃焼を助長する。 多くの反応により、火災や爆発を生じることがある。 「化学的危険性」参照。
火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。   
可燃性物質または混触危険物との接触禁止。 「化学的危険性」参照。
   
大量の水を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 

 粉塵の拡散を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 咽頭痛。  局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 発赤。 痛み。  保護手袋。  多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 
充血。 痛み。  呼吸用保護具と併用して、安全ゴーグルまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 腹痛。 吐き気。  作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。  口をすすぐ。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク
・この物質を環境中に放出してはならない
・こぼれた物質を、ふた付きの容器内に掃き入れる
・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる
・残留分を多量の水で洗い流す
・おがくずや、可燃性吸収剤に吸収させてはならない
 

国連GHS判定基準に準拠

flam circleexcl mark;warnenviro;aqua
注意喚起語:危険
火災助長のおそれ;酸化剤
飲み込むと有害
皮膚および眼刺激
呼吸器への刺激のおそれ
長期的影響により、水生生物に非常に強い毒性 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):5.1; 国連包装等級(UN Packing Group):II 

貯蔵
・可燃性物質および他の混触危険物質から離しておく
・「化学的危険性」参照
・消火により生じる流出物を収容するための用意
 
包装
・海洋汚染物質 
硝酸亜鉛 ICSC: 1206
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
無色の結晶、または粉末。 

物理的危険性
データなし。 

化学的危険性
加熱や燃焼により、分解する。 窒素酸化物および亜鉛酸化物などの有毒なフュームを生じる。 本物質は、強酸化剤。 可燃性物質や還元性物質と 激しく反応する。 炭素、銅、金属硫化物、リンおよび硫黄と 激しく反応する。 火災または爆発の危険を生じる。 

化学式: N2O6Zn / Zn(NO3)2
分子量: 189.4
・融点:〜110℃
・比重(水=1):2.07 (六水和物)
・水への溶解度(20℃) :200 g/100 ml (非常によく溶ける) 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、眼、皮膚および気道を刺激する。 

吸入の危険性
とくに粉末状の場合、拡散すると浮遊粒子が急速に有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
 


許容濃度
MAK: (Znとして, 吸入性画分): 0.1 mg/m3; ピーク曝露限度カテゴリー: I(4); (Znとして, 吸引性画分): 2 mg/m3; ピーク曝露限度カテゴリー: I(2); 妊娠中のリスクグループ: C; (DFG 2016); 

環境
・水生生物に対して強い毒性がある
・水生環境中で、長期にわたる影響を及ぼすことがある
・環境中に放出しないように、強く勧告する
 

・他の融点:45.5°C (三水和物), 36.4°C (六水和物). 

付加情報
  欧州分類
 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021