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N,N'-ジフェニル-p-フェニレンジアミンICSC: 1181 (11月 2019)
CAS登録番号: 74-31-7
EINECS番号: 200-806-4

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  空気中で粒子が細かく拡散して、爆発性の混合気体を生じる。  裸火禁止。  粉塵の堆積を防ぐ。  水噴霧、粉末消火薬剤、泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。   

 粉塵の拡散を防ぐ! 作業環境管理を厳密に!  
  症状 予防 応急処置
吸入   局所排気を使用する。  新鮮な空気、安静。 
皮膚   保護手袋。 保護衣。  応急処置を行うときは、保護手袋を着用する。 汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 
  顔面シールドを着用する。  多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずす)。 
経口摂取   作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク
・こぼれた物質を、ふた付きの容器内に掃き入れる
・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

excl mark;warn
アレルギー性皮膚炎を起こすおそれ 

輸送
国連分類
 

貯蔵
・強酸化剤から離しておく
・換気のよい部屋に保管
 
包装
 
N,N'-ジフェニル-p-フェニレンジアミン ICSC: 1181
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
無色の結晶、または灰色の粉末。 

物理的危険性
粉末や顆粒状で空気と混合すると、粉塵爆発の可能性がある。 

化学的危険性
加熱すると、分解する。 一酸化炭素および窒素酸化物などの有毒なフュームを生じる。 酸化剤と反応する。 火災や爆発の危険を生じる。 

化学式: C6H5NHC6H4NHC6H5 / C18H16N2
分子量: 260.3
・融点:150-151℃
・比重(水=1):1.2
・水への溶解度 : 溶けない
・相対蒸気密度(空気=1):9.0
・引火点:232℃ (c.c.)  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入。 

短期曝露の影響
 

吸入の危険性
拡散すると急速に、浮遊粒子が不快濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
反復または長期の接触により、皮膚感作を引き起こすことがある。 


許容濃度
MAK 皮膚感作 (SH); 

環境
・通常の使用法と異なる状況での環境中への放出を避ける
・食物連鎖において、たとえば魚類で生物濃縮が起こることがある
・この物質の、環境への影響は十分に調べられていない
 

 

付加情報
  欧州分類
 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021