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ホレートICSC: 1060 (3月 2000)
ジチオリン酸O,O-ジエチル-S-エチルチオメチル
CAS登録番号: 298-02-2
国連番号: 3018
EINECS番号: 206-052-2

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。    裸火禁止。    水噴霧、泡消火薬剤、粉末消火薬剤、二酸化炭素を使用する。   

 作業環境管理を厳密に! いずれの場合も医師に相談! 
  症状 予防 応急処置
吸入 痙攣。 息苦しさ。 縮瞳、筋痙攣、唾液分泌過剰。 発汗。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 吸収される可能性あり! 「吸入」参照。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 医療機関に連絡する。 
「吸入」参照。  呼吸用保護具と併用して、安全ゴーグル、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 「吸入」参照。
胃痙攣。 下痢。 嘔吐。 
作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。  口をすすぐ。 コップ1、2杯の水を飲ませる。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:自給式呼吸器付気密化学保護衣
・この物質を環境中に放出してはならない
・漏れた液やこぼれた液を、密閉式の容器にできる限り集める
・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

skull;toxiccancer;health hazenviro;aqua
飲み込んだり、皮膚に接触または吸入すると生命に危険
神経系の障害
長期または反復曝露による神経系障害
長期的影響により、水生生物に非常に強い毒性 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):I 

貯蔵
・消火により生じる流出物を収容するための用意
・食品や飼料から離しておく
・換気のよい部屋に保管
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
・消火により生じる流出物を収容するための用意
 
包装
 
ホレート ICSC: 1060
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、無色~黄色の液体。 

物理的危険性
 

化学的危険性
熱の影響下で、分解する。 リン酸化物およびイオウ酸化物のフュームを生じる。 

化学式: C7H17O2PS3
分子量: 260.4
・融点:-42.9℃
・比重(水=1):1.2
・水への溶解度 : 溶けない
・蒸気圧:0.1 Pa (20℃)
・引火点:160℃ (o.c.)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):3.9  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入、経皮、経眼および経口摂取。 

短期曝露の影響
中枢神経系に影響を与えることがある。 コリンエステラーゼ阻害を生じることがある。 曝露すると、死を引き起こすことがある。 医学的な経過観察が必要である。 これらの影響は、遅れて現われることがある。 

吸入の危険性
20℃で気化すると空気が汚染されて、 やや遅く有害濃度に達する; しかし、噴霧もしくは拡散すると、かなり急速に有害濃度に達する。 

長期または反復曝露の影響
コリンエステラーゼ阻害。 影響が蓄積される可能性がある。 「一次災害/急性症状」参照。 


許容濃度
TLV: 0.05 mg/m3 (TWA); (皮膚); A4(人における発がん性が分類できていない物質); BEI (生物学的曝露指標)記載あり; 

環境
・水生生物に対して強い毒性がある
・環境に有害な場合がある。鳥類およびハチへの影響にとくに注意すること
・通常の使用法でも、環境中へ放出される
・不適切な廃棄などによる、さらなる放出を避けるよう十分注意すること
 

・作業衣を家に持ち帰ってはならない
・曝露の程度によっては、定期検診を勧める
・この物質により中毒を起こした場合は、特別の処置が必要であるため、指示のもとに適切な手段をとれるようにしておく 

付加情報
  欧州分類
記号:T+, N; R:27/28-50/53; S:(1/2)-28-36/37-45-60-61 

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