ICSC 0990 - クロロギ酸ベンジル

クロロギ酸ベンジル	ICSC: 0990 (4月 2004)
ギ酸, クロロベンジルエステルベンジルクロロホルメートカルボベンゾキシクロリドクロロ炭酸ベンジル

CAS登録番号： 501-53-1

国連番号： 1739

EINECS番号： 207-925-0

	一次災害	予防	消火活動
火災・爆発	可燃性。火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。	裸火禁止。水との接触禁止。	乾燥粉末消火剤、泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。

あらゆる接触を避ける！
	症状	予防	応急処置
吸入	咳。息切れ。咽頭痛。息苦しさ。	換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。	新鮮な空気、安静。半座位。人工呼吸が必要なことがある。医療機関に連絡する。
皮膚	皮膚熱傷。	保護手袋。保護衣。	汚染された衣服を脱がせる。多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。
眼	流涙。重度の熱傷。	呼吸用保護具と併用して、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。	数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。
経口摂取	灼熱感。腹痛。ショック/虚脱。	作業中は飲食、喫煙をしない。	吐かせない。コップ1、2杯の水を飲ませる。医療機関に連絡する。

漏洩物処理	分類・表示
・漏れた液やこぼれた液を、密閉式の容器にできる限り集める・残留分を、注意深く集める・地域規則に従って保管・処理する・個人用保護具：自給式呼吸器付完全保護衣	国連GHS判定基準に準拠輸送国連分類国連危険物分類(UN Hazard Class)：8; 国連包装等級(UN Packing Group)：I
貯蔵
・食品や飼料から離しておく・乾燥・密封
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない・海洋汚染物質

クロロギ酸ベンジル

ICSC: 0990

物理学的・化学的情報
物理的状態；外観刺激臭のある、油状無色～黄色の液体。物理的危険性化学的危険性加熱すると、分解する。ホスゲンを生じる。水と接触すると、分解する。塩化水素(ICSC 0163 参照)を含む、有毒で腐食性のフュームを生じる。水や湿った空気の存在下で、多くの金属を侵す。	化学式： C₈H₇ClO₂ 分子量： 170.6 ・>100℃で分解する・融点：0℃ ・比重(水＝1)：1.20 ・水への溶解度：反応する・蒸気圧：0.009 kPa (85-87℃) ・相対蒸気密度(空気＝1)：1 ・引火点：80.0℃ (c.c.)

物理学的・化学的情報

物理的状態；外観
刺激臭のある、油状無色～黄色の液体。

物理的危険性

化学的危険性
加熱すると、分解する。ホスゲンを生じる。水と接触すると、分解する。塩化水素(ICSC 0163 参照)を含む、有毒で腐食性のフュームを生じる。水や湿った空気の存在下で、多くの金属を侵す。

化学式： C₈H₇ClO₂
分子量： 170.6
・>100℃で分解する
・融点：0℃
・比重(水＝1)：1.20
・水への溶解度：反応する
・蒸気圧：0.009 kPa (85-87℃)
・相対蒸気密度(空気＝1)：1
・引火点：80.0℃ (c.c.)

暴露・健康への影響
曝露経路体内への吸収経路：吸入および経口摂取。短期曝露の影響催涙性。本物質は眼、皮膚および気道に対して、腐食性を示す。経口摂取すると、腐食性を示す。エアロゾルを吸入すると、肺水腫を引き起こすことがある。｢注｣参照。これらの影響は、遅れて現われることがある。医学的な経過観察が必要である。	吸入の危険性噴霧すると、浮遊粒子が急速に、有害濃度に達することがある。長期または反復曝露の影響

暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路：吸入および経口摂取。

短期曝露の影響
催涙性。本物質は眼、皮膚および気道に対して、腐食性を示す。経口摂取すると、腐食性を示す。エアロゾルを吸入すると、肺水腫を引き起こすことがある。｢注｣参照。これらの影響は、遅れて現われることがある。医学的な経過観察が必要である。

吸入の危険性
噴霧すると、浮遊粒子が急速に、有害濃度に達することがある。

長期または反復曝露の影響

許容濃度

環境

注
・肺水腫の症状は 2～3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する・したがって、安静と経過観察が不可欠である・医師または医師が認定した者による、適切な吸入療法の、迅速な施行を検討する

付加情報

欧州分類
記号：C， N; R：34-50/53; S：(1/2)-26-45-60-61