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o-アニシジンICSC: 0970 (4月 2014)
2-メトキシベンゼン-1-アミン
2-メトキシアニリン
2-アミノアニソール
2-メトキシベンゼンアミン
CAS登録番号: 90-04-0
国連番号: 2431
EINECS番号: 201-963-1

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。    裸火禁止。    水噴霧、泡消火薬剤、粉末消火薬剤、二酸化炭素を使用する。   

 ミストの発生を防ぐ! あらゆる接触を避ける! いずれの場合も医師に相談! 
  症状 予防 応急処置
吸入 紫色(チアノーゼ)の唇、爪および皮膚。 頭痛。 めまい。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 酸素処置が必要なことがある。 直ちに医療機関に連絡する。 「注」参照。
 
皮膚 吸収される可能性あり! 他の症状については、「吸入」参照。  保護手袋。 保護衣。  酸素処置が必要になることがある。 汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 「注」参照。 直ちに医療機関に連絡する。 
充血。 痛み。  呼吸用保護具と併用して、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずす)。 
経口摂取 吐き気。 他の症状については、「吸入」参照。  作業中は飲食、喫煙をしない。  酸素処置が必要なことがある。 口をすすぐ。 吐かせない。 コップ1、2杯の水を飲ませる。 直ちに医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・危険区域から立ち退く!
・専門家に相談する!
・個人用保護具:自給式呼吸器付化学保護衣
・この物質を環境中に放出してはならない
・下水に流してはならない
・漏れた液を、密閉式の容器に集める
・液体を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

excl mark;warncancer;health haz
注意喚起語:危険
飲み込むと有害
皮膚に接触すると有害のおそれ
発がんのおそれの疑い
血液の障害
長期または反復曝露による血液の障害のおそれ
水生生物に毒性 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):III 

貯蔵
・元の容器でのみ貯蔵
・換気のよい部屋に保管
・強酸化剤、酸、クロロギ酸エステルおよび食品や飼料から離しておく
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
・消火により生じる流出物を収容するための用意
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
o-アニシジン ICSC: 0970
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、赤~黄色の油状液体。 空気に曝露すると茶色になる。 

物理的危険性
蒸気は空気より重く、地面に沿って移動して、遠距離発火の可能性がある。 

化学的危険性
燃焼すると、分解する。 窒素酸化物、一酸化炭素および二酸化炭素などの有毒なフュームを生じる。 水溶液は、弱塩基である。 酸、クロロギ酸塩および強酸化剤と反応する。 火災や爆発の危険を生じる。 ある種の被覆剤、ある種のプラスチックおよびゴムを侵す。 

化学式: C7H9NO / NH2C6H4OCH3
分子量: 123.2
・沸点:224-225℃
・融点:5℃
・密度:1.09 g/cm³ (20℃)
・水への溶解度(20℃) :1.5 g/100 ml (溶ける)
・蒸気圧:5 kPa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):4.3
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.0
・引火点:107℃ (c.c.)
・発火温度:430℃
・log Pow (オクタノール/水分配係数):1.18
・粘度:2.028 mm²/s (55℃) 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:蒸気の吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
血管に影響を与えることがある。 メトヘモグロビン生成を生じることがある。 「注」参照。 曝露すると、溶血を引き起こすことがある。 溶血性貧血を生じることがある。 これらの影響は、遅れて現われることがある。 医学的な経過観察が必要である。 

吸入の危険性
20℃で気化すると空気は汚染されて、 やや急速に、有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
血液に影響を与えることがある。 メトヘモグロビンの形成および貧血を生じることがある。 人で発がん性を示す可能性がある。 


許容濃度
TLV: 0.5 mg/m3 (TWA); (皮膚); A3(動物実験では発がん性が確認されているが、人との関連は不明な物質); BEI (生物学的曝露指標)記載あり;.
MAK: 皮膚吸収 (H); 発がん性カテゴリー: 2; 

環境
・水生生物に対して毒性がある
・環境中に放出しないように、強く勧告する
 

・曝露の程度によっては、定期検診を勧める
・この物質により中毒を起こした場合は、特別の処置が必要であるため、指示のもとに適切な手段をとれるようにしておく
・ICSC 0971参照 

付加情報
  欧州分類
記号:T; R:45-23/24/25-68; S:53-45; Note:E 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021