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リン酸トリクレジルICSC: 0961 (4月 2006)
リン酸トリクレジル
リン酸-o-トリクレジル
リン酸トリトリル
CAS登録番号: 78-30-8
国連番号: 2574
EINECS番号: 201-103-5

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。    裸火禁止。    水噴霧、粉末消火薬剤、泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。   

 作業環境管理を厳密に! いずれの場合も医師に相談! 
  症状 予防 応急処置
吸入 頭痛。 吐き気。 嘔吐。 筋力低下。 症状は遅れて現われることがある。 「注」参照。  局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 吸収される可能性あり! 他の症状については、「吸入」参照。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 
  呼吸用保護具と併用して、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずす)。 
経口摂取 腹痛。 吐き気。 嘔吐。 他の症状については、「吸入」参照。  作業中は飲食、喫煙をしない。  水に活性炭を懸濁した液を飲ませる。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:自給式呼吸器付化学保護衣
・この物質を環境中に放出してはならない
・漏れた液を、密閉式の容器に集める
・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

excl mark;warncancer;health haz
飲み込むと有害
神経系の障害
長期または反復曝露による神経系障害
水生生物に毒性 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):II 

貯蔵
・強酸化剤および食品や飼料から離しておく
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない
・海洋汚染物質 
リン酸トリクレジル ICSC: 0961
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
無色の または 淡黄色液体。 

物理的危険性
 

化学的危険性
加熱すると、分解する。 リン酸化物などの有毒なフュームを生じる。 酸化剤と反応する。 

化学式: C21H21O4P
分子量: 368.4
・410℃で分解する
・融点:11℃
・比重(水=1):1.2
・水への溶解度 : 溶けない
・相対蒸気密度(空気=1):12.7
・引火点:225℃ (c.c.)
・発火温度:385℃
・log Pow (オクタノール/水分配係数):6.3  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
中枢神経系および末梢神経系に影響を与えることがある。 許容濃度を超えて曝露すると、神経系の変性を引き起こすことがある。 これらの影響は、遅れて現われることがある。 医学的な経過観察が必要である。 

吸入の危険性
20℃で気化したとき、空気中で有害濃度に達する速度は不明である。 

長期または反復曝露の影響
神経系に影響を与えることがある。 


許容濃度
TLV: 0.02 mg/m3 (TWA); (皮膚); BEI (生物学的曝露指標)記載あり;.
MAK: 0.015 mg/m3;0.001 ppm; ピーク曝露限度カテゴリー: II(8); 妊娠中のリスクグループ: D; 皮膚吸収 (H); 発がん性カテゴリー: 3; 

環境
・水生生物に対して毒性がある
・環境中に放出しないように、強く勧告する
 

・曝露の程度によっては、定期検診を勧める 

付加情報
  欧州分類
記号:T, N; R:39/23/24/25-51/53; S:(1/2)-20/21-28-45-61; Note:C 

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