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テトリルICSC: 0959 (7月 1997)
CAS登録番号: 479-45-8
国連番号: 0208
EINECS番号: 207-531-9

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  空気中で粒子が細かく拡散して、爆発性の混合気体を生じる。 熱または炎に曝露すると火災および爆発の危険性がある。 爆発性。  裸火禁止、火花禁止、禁煙。 高温面との接触禁止。  密閉系、換気、防爆型電気設備および照明設備。 帯電を防ぐ(例えばアースを使用)。 摩擦や衝撃を与えない。 粉塵の堆積を防ぐ。  大火災を消火しようとしてはならない、避難する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 安全な場所から消火作業を行う。 

 粉塵の拡散を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 腹痛。 咳。 下痢。 頭痛。 咽頭痛。 鼻出血。  局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 人工呼吸が必要なことがある。 医療機関に連絡する。 
皮膚 発赤。 皮膚の黄染。  保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 応急処置を行うときは、保護手袋を着用する。 
充血。 痛み。  粉末の場合には呼吸用保護具と併用して、安全ゴーグルまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 吐き気。 「吸入」参照。
 
作業中は飲食、喫煙をしない。  医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・危険区域から立ち退く!
・専門家に相談する!
・個人用保護具:空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):1.1D 

貯蔵
・耐火設備
・強酸化剤から離しておく
・暗所に保管
・別棟の耐衝撃建物内に保管
 
包装
 
テトリル ICSC: 0959
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
無臭の 無色~黄色の結晶。 

物理的危険性
粉末や顆粒状で空気と混合すると、粉塵爆発の可能性がある。 

化学的危険性
衝撃を加えると、または摩擦を加えると、または振動を加えると、 爆発的に分解することがある。 187℃まで加熱すると、 爆発的に分解する。 ある種の酸化物と反応する。 火災や爆発の危険を生じる。 

化学式: C7H5N5O8 / (NO2)3C6H2N(CH3)NO2
分子量: 287.15
・融点:130℃
・比重(水=1):1.57
・水への溶解度 : 溶けない
・蒸気圧:<0.1 kPa (20℃)
・引火点:空気中187℃で爆発する 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:エアロゾルの吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、眼、皮膚および気道を刺激する。 神経系に影響を与えることがある。 

吸入の危険性
20℃ではほとんど気化しない。しかし拡散すると、浮遊粒子が急速に有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
反復または長期の接触により、皮膚感作を引き起こすことがある。 反復または長期の吸入により喘息を引き起こすことがある。 肝臓、腎臓および血液に影響を与えることがある。 


許容濃度
TLV: 1.5 mg/m3 (TWA).
MAK: 皮膚吸収 (H); 皮膚感作 (SH); 発がん性カテゴリー: 3; 

環境
 

 

付加情報
  欧州分類
記号:E, T; R:2-23/24/25-33; S:(1/2)-35-45 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021