« 検索結果一覧に戻る  
ロテノンICSC: 0944 (4月 2000)
CAS登録番号: 83-79-4
国連番号: 2588
EINECS番号: 201-501-9

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。    裸火禁止。    水噴霧、粉末消火薬剤、アルコール耐性泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。   

 粉塵の拡散を防ぐ! 青少年や小児への曝露を避ける! いずれの場合も医師に相談! 
  症状 予防 応急処置
吸入 錯乱。 咳。 頭痛。 振戦。 息苦しさ。 吐き気。 咽頭痛。 意識喪失。  局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 人工呼吸が必要なことがある。 
皮膚 発赤。  保護手袋。  少なくとも15分間多量の水で洗い流した後、汚染された衣服を脱がせ、再度洗い流す。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 
充血。  粉末の場合には呼吸用保護具と併用して、安全ゴーグルまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 胃痙攣。 痙攣。 下痢。 嘔吐。 他の症状については、「吸入」参照。  作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。  口をすすぐ。 水に活性炭を懸濁した液を飲ませる。 安静。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク
・この物質を環境中に放出してはならない
・こぼれた物質を、ふた付きの 気密容器内に掃き入れる
・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):III 

貯蔵
・食品や飼料から離しておく
・密封
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない
・海洋汚染物質 
ロテノン ICSC: 0944
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
無色の結晶。 

物理的危険性
 

化学的危険性
燃焼すると、分解する。 刺激性のフュームを生じる。 

化学式: C23H22O6
分子量: 394.45
・分解する
・融点:165-166℃
・密度:1.27 g/cm³
・水への溶解度 : 溶けない
・log Pow (オクタノール/水分配係数):4.10  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、眼、皮膚および気道を刺激する。 中枢神経系に影響を与えることがある。 痙攣および呼吸抑制を生じることがある。 

吸入の危険性
20℃ではほとんど気化しない。しかし浮遊粒子が急速に有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
反復または長期の皮膚への接触により、皮膚炎を引き起こすことがある。 腎臓および肝臓に影響を与えることがある。 


許容濃度
TLV: 5 mg/m3 (TWA); A4(人における発がん性が分類できていない物質).
MAK: 皮膚吸収 (H); 

環境
・水生生物に対して強い毒性がある
・通常の使用法と異なる状況での環境中への放出を避ける
・水生環境中で、長期にわたる影響を及ぼすことがある
 

・この物質は可燃性であるが、文献では引火点は不明である
・市販の製剤に用いられている溶剤が、この物質の物性および毒性を変化させることがある
・曝露の程度によっては、定期検診を勧める 

付加情報
  欧州分類
記号:T, N; R:25-36/37/38-50/53; S:(1/2)-22-24/25-36-45-60-61 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021