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酢酸 n-プロピルICSC: 0940 (4月 2014)
エタン酸プロピル
酢酸プロピル
酢酸n-プロピルエステル
CAS登録番号: 109-60-4
国連番号: 1276
EINECS番号: 203-686-1

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 引火性が高い。  蒸気/空気の混合気体は、爆発性である。  裸火禁止、火花禁止、禁煙。  密閉系、換気、防爆型電気設備および照明設備。 充填、取り出し、取り扱い時に圧縮空気を使用してはならない。  アルコール耐性泡消火薬剤、泡消火薬剤、粉末消火薬剤、二酸化炭素、細噴霧水を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 

 ミストの発生を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 咽頭痛。 頭痛。 嗜眠。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 発赤。 皮膚の乾燥。  保護手袋。  汚染された衣服は(火災の危険があるため)、多量の水ですすぎ洗いする。 汚染された衣服を脱がせる。 多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 
充血。  呼吸用保護具と併用して、安全眼鏡または眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取   作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・すべての発火源を取り除く
・危険区域から立ち退く!
・専門家に相談する!
・個人用保護具:空気中濃度に応じた有機ガスおよび蒸気用フィルター付マスク
・下水に流してはならない
・この物質を環境中に放出してはならない
・漏れた液を、密閉式の容器に集める
・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

flam;flameexcl mark;warn
注意喚起語:危険
引火性の高い液体/蒸気
眠気やめまいのおそれ
水生生物に有害 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):3; 国連包装等級(UN Packing Group):II 

貯蔵
・耐火設備
・強酸化剤、強塩基および強酸から離しておく
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
 
包装
 
酢酸 n-プロピル ICSC: 0940
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、無色の液体。 

物理的危険性
この蒸気は空気とよく混合し、爆発性混合物を生成しやすい。 

化学的危険性
強酸化剤と反応する。 火災や爆発の危険を生じる。 強酸および強塩基と 激しく反応する。 ゴムおよびある種のプラスチックを侵す。 

化学式: C5H10O2 / CH3COOCH2CH2CH3
分子量: 102.13
・沸点:101.6℃
・融点:-92℃
・比重(水=1):0.9
・水への溶解度(16℃) :1.6 g/100 ml (溶けにくい)
・蒸気圧:3.3 kPa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):3.5
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.08
・引火点:10℃ (c.c.)
・発火温度:455℃
・爆発限界:1.7-8.0 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):1.24  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:蒸気の吸入。 

短期曝露の影響
蒸気は、眼、気道および皮膚を軽度に刺激する。 中枢神経系に影響を与えることがある。 許容濃度をはるかに超えて曝露すると、意識低下を引き起こすことがある。 

吸入の危険性
20℃で気化すると空気は汚染されて、 やや急速に、有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
皮膚の脱脂を起こし、乾燥やひび割れを生じることがある。 


許容濃度
TLV: 100 ppm (TWA); 150 ppm (STEL);.
MAK: 420 mg/m3;100 ppm; ピーク曝露限度カテゴリー: I(2); 妊娠中のリスクグループ: D; 

環境
・水生生物に対して有害である
 

・作業衣を家に持ち帰ってはならない 

付加情報
  欧州分類
記号:F, Xi; R:11-36-66-67; S:(2)-16-26-29-33 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021