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二酸化窒素ICSC: 0930 (10月 2013)
過酸化窒素
CAS登録番号: 10102-44-0
国連番号: 1067
EINECS番号: 233-272-6

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 不燃性だが、他の物質の燃焼を助長する。    可燃性物質との接触禁止。    周辺の火災時には、適切な消火剤を使用する。  火災時:水を噴霧して圧力容器を冷却する。 

 あらゆる接触を避ける! いずれの場合も医師に相談! 
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 咽頭痛。 息切れ。 めまい。 頭痛。 灼熱感。 息苦しさ。 吐き気。 症状は遅れて現われることがある。 「注」参照。  呼吸用保護具、密閉系、または換気を使用する。  新鮮な空気、安静。 半座位。 酸素処置が必要なことがある。 直ちに医療機関に連絡する。 
皮膚 発赤。 灼熱感。 痛み。 重度の皮膚熱傷。  保護手袋。 保護衣。  少なくとも15分間多量の水で洗い流した後、汚染された衣服を脱がせ、再度洗い流す。 直ちに医療機関に連絡する。 
充血。 痛み。 重度の熱傷。  呼吸用保護具と併用して、安全ゴーグルまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずす)。 直ちに医療機関に連絡する。 
経口摂取 口や喉の熱傷。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 吐かせない。 直ちに医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・危険区域から立ち退く!
・専門家に相談する!
・個人用保護具:自給式呼吸器付気密化学保護衣
・換気
・おがくずや、可燃性吸収剤に吸収させてはならない
・細かな噴霧水を用いて、ガスを除去する
・使用した水を、石灰粉末やソーダ石灰で中和する
 

国連GHS判定基準に準拠

cylinder;gasflam circlecorrskull;toxiccancer;health haz
加圧ガス;熱すると爆発のおそれ
発火または火災助長のおそれ;酸化剤
吸入すると、生命に危険
重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷
肺の障害
長期または反復曝露による肺障害 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):2.3; 国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):5.1および8 

貯蔵
・床面に沿って換気
・可燃性物質および還元剤から離しておく
 
包装
 
二酸化窒素 ICSC: 0930
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
刺激臭のある帯赤褐色気体、または茶色の または 黄色の液体。 

物理的危険性
気体は空気より重い。 

化学的危険性
本物質は、強酸化剤。 可燃性物質や還元性物質と 激しく反応する。 水と反応する。 硝酸および一酸化窒素を生じる。 水の存在下で、多くの金属を侵す。 

化学式: NO2
分子量: 46.0
・沸点:21.2℃
・融点:-11.2℃
・比重(水=1):1.45 (液体)
・水への溶解度 : 反応する
・蒸気圧:96 kPa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):1.58  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入。 

短期曝露の影響
本物質は眼、皮膚および気道に対して、腐食性を示す。 高濃度で曝露すると、のどが腫れ、窒息することがあるを引き起こすことがある。 ガスや蒸気を吸入すると、肺水腫を引き起こすことがある。 「注」参照。 許容濃度をはるかに超えて曝露すると、死を引き起こすことがある。 これらの影響は、遅れて現われることがある。 重度の曝露影響は、無症状期間後に現れる場合がある。 医学的な経過観察が必要である。 

吸入の危険性
容器を開放すると、空気中でこの気体は、きわめて急速に有害濃度に達する。 

長期または反復曝露の影響
肺に影響を与えることがある。 機能障害および感染に対する抵抗力の低下を生じることがある。 


許容濃度
TLV: 0.2 ppm (TWA); A4(人における発がん性が分類できていない物質).
MAK: 0.95 mg/m3;0.5 ppm; ピーク曝露限度カテゴリー: I(1); 発がん性カテゴリー: 3; 妊娠中のリスクグループ: D;.
EU-OEL: 0.96 mg/m3, 0.5 ppm (TWA); 1.91 mg/m3, 1 ppm (STEL); 

環境
 

・加圧された市販の茶色の液体は、二酸化窒素と無色の四酸化窒素(CAS番号:10544-72-6)の平衡混合物である
・刺激性のない濃度で、肺水腫を起こすことがある
・肺水腫の症状は、2~3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である
・医師または医師が認定した者による、適切な吸入療法の、迅速な施行を検討する
・汚染された衣服は(火災の危険があるため)、多量の水ですすぎ洗いする
・圧力容器が漏出しているときは、気体が液状で漏れるのを防ぐため、洩れ口を上にする 

付加情報
  欧州分類
記号:O, T+; R:8-26-34; S:(1/2)-9-26-28-36/37/39-45; Note:5 

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