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イソブチルアルデヒドICSC: 0902 (6月 2015)
イソブタナール
CAS登録番号: 78-84-2
国連番号: 2045
EINECS番号: 201-149-6

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 引火性が高い。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  蒸気/空気の混合気体は、爆発性である。  裸火禁止、火花禁止、禁煙。  密閉系、換気、防爆型電気設備および照明設備。 充填、取り出し、取り扱い時に圧縮空気を使用してはならない。  粉末消火薬剤、泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 

 ミストの発生を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咽頭痛。 咳。 灼熱感。 頭痛。 めまい。 吐き気。 嘔吐。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 発赤。  保護手袋。  多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 汚染された衣服を脱がせる。 医療機関に連絡する。 
痛み。 充血。  安全眼鏡を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 胃痙攣。 誤嚥の危険性! 他の症状については、「吸入」参照。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 吐かせない。 コップ1、2杯の水を飲ませる。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・危険区域から立ち退く!
・専門家に相談する!
・すべての発火源を取り除く
・個人用保護具:保護衣、保護手袋、安全ゴーグルおよび空気中濃度に応じた低沸点有機化合物蒸気用フィルター付マスク
・この物質を環境中に放出してはならない
・下水に流してはならない
・漏れた液を、密閉式の容器に集める
・漏洩物を、不活性吸収剤で覆う
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

flam;flameexcl mark;warncancer;health haz
注意喚起語:危険
引火性の高い液体/蒸気
飲み込むと有害
眼刺激
呼吸器への刺激のおそれ
飲み込んで気道に侵入すると、有害のおそれ
水生生物に有害 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):3; 国連包装等級(UN Packing Group):II 

貯蔵
・耐火設備
・強酸化剤、強塩基、強酸および強還元剤から離しておく
・密封
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
 
包装
 
イソブチルアルデヒド ICSC: 0902
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
刺激臭のある、無色の液体。 

物理的危険性
蒸気は空気より重く、地面に沿って移動して、遠距離発火の可能性がある。 

化学的危険性
加熱や燃焼により、分解する。 刺激臭のある煙およびフュームを生じる。 酸化剤、強還元剤および強塩基と反応する。 

化学式: C4H8O / (CH3)2CHCHO
分子量: 72.1
・沸点:63-64℃
・融点:-65℃
・密度:0.8 g/cm³
・水への溶解度(20℃) :6.7 g/100 ml (溶ける)
・蒸気圧:15.3 kPa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):2.5
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.2
・引火点:-24℃ (c.c.)
・発火温度:165℃
・爆発限界:1.6-10.6 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):1.2
・粘度:0.7 mm²/s (28℃) 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、眼を刺激する。 非常に高濃度の物質は、上気道を刺激する。 飲み込むと嘔吐することがあり、誤嚥性肺炎をおこすことがある。 医学的な経過観察が必要である。 神経系に影響を与えることがある。 曝露すると、意識低下を引き起こすことがある。 

吸入の危険性
空気中で有害濃度に達するかどうかは不明である。 

長期または反復曝露の影響
反復または慢性的な蒸気の吸入により、上気道の慢性炎症を引き起こすことがある。 


許容濃度
 

環境
・水生生物に対して有害である
 

・汚染された衣服は(火災の危険があるため)、多量の水ですすぎ洗いする 

付加情報
  欧州分類
 

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