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ヘキサクロロベンゼンICSC: 0895 (4月 2024)
HCB
パークロロベンゼン
六塩化ベンゼン
CAS登録番号: 118-74-1
国連番号: 2729
EINECS番号: 204-273-9

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。    裸火禁止。 「化学的危険性」参照。
   
水噴霧、泡消火薬剤、粉末消火薬剤、二酸化炭素を使用する。   

 粉塵の拡散を防ぐ! あらゆる接触を避ける!  
  症状 予防 応急処置
吸入   局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 
皮膚 吸収される可能性あり!  保護手袋。 保護衣。  洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 
  呼吸用保護具と併用して、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずす)。 もし刺激が続くようならば、医療機関に相談すること。 
経口摂取   作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 体調がよくないと感じた場合は、医療機関を受診する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:化学保護衣および空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク
・この物質を環境中に放出してはならない
・こぼれた物質を、密閉式の容器内に集める
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

cancer;health hazenviro;aqua
注意喚起語:危険
発がんのおそれ
長期または反復曝露による臓器障害
生殖能または胎児への、悪影響のおそれの疑い
授乳中の子に害を及ぼすおそれ
水生生物に、非常に強い毒性
長期的影響により、水生生物に非常に強い毒性 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):III 

貯蔵
・食品や飼料から離しておく
・密封
・元の容器でのみ貯蔵
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
ヘキサクロロベンゼン ICSC: 0895
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
無色~白色の 針状結晶。 

物理的危険性
 

化学的危険性
加熱すると、分解する。 強酸化剤と反応する。 有毒なのフュームを生じる。 

化学式: C6Cl6
分子量: 284.8
・沸点:323-326℃
・融点:231℃
・密度:2.0 g/cm³
・水への溶解度 :<0.001 g/l (ほとんど溶けない)
・蒸気圧:0.001 Pa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):9.8
・引火点:242℃ (c.c.)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):5.5/6.2  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
眼(固体の場合)および気道に、機械的刺激を引き起こすことがある。 

吸入の危険性
とくに粉末状の場合、拡散すると、浮遊粒子が急速に、有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
肝臓、神経系および皮膚に影響を与えることがある。 臓器の機能障害および皮膚損傷を生じることがある。 人で発がん性を示す可能性がある。 動物試験では、人の生殖に毒性影響を及ぼす可能性があることが示されている。 


許容濃度
TLV: 0.002 mg/m3 (TWA); (皮膚); A3(動物実験では発がん性が確認されているが、人との関連は不明な物質).
MAK: 皮膚吸収 (H); 発がん性カテゴリー: 4; 妊娠中のリスクグループ: D; 

環境
・水生生物に対して強い毒性がある
・水生環境中で、長期にわたる影響を及ぼすことがある
・植物および魚類で、生物濃縮が起こることがある
・通常の使用法でも、環境中へ放出される
・不適切な廃棄などによる、さらなる放出を避けるよう十分注意すること
 

・曝露の程度によっては、定期検診を勧める
・作業衣を家に持ち帰ってはならない 

付加情報
  欧州分類
 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021