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N,N-ジメチルアニリンICSC: 0877 (3月 1998)
N,N-ジメチルフェニルアミン
CAS登録番号: 121-69-7
国連番号: 2253
EINECS番号: 204-493-5

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  62℃以上では、蒸気/空気の爆発性混合気体を生じることがある。  裸火禁止。 酸化剤との接触禁止。  62℃以上では、密閉系および換気。  水噴霧、粉末消火薬剤、泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 安全な場所から消火作業を行う。 

   
  症状 予防 応急処置
吸入 腹痛。 紫色(チアノーゼ)の唇、爪および皮膚。 錯乱。 痙攣。 めまい。 頭痛。 息苦しさ。 吐き気。 意識喪失。 嘔吐。 耳鳴り。 視覚障害。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 吸収される可能性あり! 発赤。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 
充血。 痛み。  呼吸用保護具と併用して、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 「吸入」参照。
 
作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 水に活性炭を懸濁した液を飲ませる。 安静。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:化学保護衣
・個人用保護具:空気中濃度に応じた有機ガスおよび蒸気用フィルター付マスク
・この物質を環境中に放出してはならない
・漏れた液やこぼれた液を、密閉式の金属またはガラス容器にできる限り集める
・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):II 

貯蔵
・強酸化剤および食品や飼料から離しておく
・床面に沿って換気
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
N,N-ジメチルアニリン ICSC: 0877
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、黄色の油状液体。 空気に曝露すると茶色になる。 

物理的危険性
 

化学的危険性
加熱すると、分解する。 非常に有毒なアニリンおよび窒素酸化物のフュームを生じる。 酸化剤と反応する。 

化学式: C8H11N / C6H5N(CH3)2
分子量: 121.2
・沸点:192-194℃
・融点:2.5℃
・比重(水=1):0.96
・水への溶解度 : 溶けない
・蒸気圧:67 Pa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):4.2
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.002
・引火点:62℃
・発火温度:371℃
・爆発限界:1-7 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):2.3  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
液体を飲み込むと、肺に吸い込んで化学性肺炎を起こすことがある。 血管に影響を与えることがある。 メトヘモグロビン生成を生じることがある。 許容濃度をはるかに超えて曝露すると、意識低下を引き起こすことがある。 これらの影響は、遅れて現われることがある。 医学的な経過観察が必要である。 

吸入の危険性
20℃で気化すると空気が汚染されて、 やや遅く有害濃度に達する。 

長期または反復曝露の影響
反復または長期の皮膚への接触により、皮膚炎を引き起こすことがある。 


許容濃度
TLV: 5 ppm (TWA); 10 ppm (STEL); (皮膚); A4(人における発がん性が分類できていない物質); BEI (生物学的曝露指標)記載あり;.
MAK: 25 mg/m3;5 ppm; ピーク曝露限度カテゴリー: II(2); 皮膚吸収 (H); 発がん性カテゴリー: 3; 妊娠中のリスクグループ: D; 

環境
・水生生物に対して有害である
 

・曝露の程度によっては、定期検診を勧める
・この物質により中毒を起こした場合は、特別の処置が必要であるため、指示のもとに適切な手段をとれるようにしておく 

付加情報
  欧州分類
記号:T, N; R:23/24/25-40-51/53; S:(1/2)-28-36/37-45-61 

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