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o-クロロフェノールICSC: 0849 (3月 1999)
オルトクロロフェノール
2-クロロフェノール
CAS登録番号: 95-57-8
国連番号: 2021
EINECS番号: 202-433-2

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  64℃以上では、蒸気/空気の爆発性混合気体を生じることがある。  裸火禁止。  64℃以上では、密閉系および換気。  水噴霧、粉末消火薬剤、泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 

 ミストの発生を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 息切れ。 咽頭痛。 「経口摂取」参照。 症状は遅れて現われることがある。 「注」参照。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 半座位。 人工呼吸が必要なことがある。 医療機関に連絡する。 
皮膚 吸収される可能性あり! 発赤。 痛み。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 医療機関に連絡する。 
充血。 痛み。 かすみ眼。  呼吸用保護具と併用して、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 腹痛。 嗜眠。 脱力感。 痙攣。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 吐かせない。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:化学保護衣および空気中濃度に応じた有機ガスおよび蒸気用フィルター付マスク
・この物質を環境中に放出してはならない
・漏れた液やこぼれた液を、ふた付きの容器にできる限り集める
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):III 

貯蔵
・強酸化剤および食品や飼料から離しておく
・密封
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない
・海洋汚染物質 
o-クロロフェノール ICSC: 0849
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、無色の液体。 

物理的危険性
蒸気は空気より重い。 

化学的危険性
燃焼すると、分解する。 塩酸 塩素有毒で腐食性のフュームを生じる。 酸化剤と反応する。 

化学式: C6H5ClO / C6H4ClOH
分子量: 128.6
・沸点:175℃
・融点:9.3-9.8℃
・比重(水=1):1.3
・水への溶解度(20℃) :2.85 g/100 ml
・蒸気圧:230 Pa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):4.4
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.08
・引火点:64℃ (c.c.)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):2.15  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:蒸気の吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、眼、皮膚および気道を重度に刺激する。 エアロゾルを吸入すると、肺水腫を引き起こすことがある。 「注」参照。 中枢神経系に影響を与えることがある。 

吸入の危険性
20℃で気化したとき、空気中で有害濃度に達する速度は不明である。 

長期または反復曝露の影響
 


許容濃度
 

環境
・水生生物に対して毒性がある
・水生環境中で、長期にわたる影響を及ぼすことがある
 

・肺水腫の症状は 2~3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する
・したがって、安静と経過観察が不可欠である
・医師または医師が認定した者が、適切なスプレー剤を直ちに使用することを検討する 

付加情報
  欧州分類
記号:Xn, N; R:20/21/22-51/53; S:(2)-28-61; Note:C 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021