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アンチモンICSC: 0775 (10月 2006)
CAS登録番号: 7440-36-0
国連番号: 2871
EINECS番号: 231-146-5

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 特定の条件下で可燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  空気中で粒子が細かく拡散して、爆発性の混合気体を生じる。 酸またはハロゲンと接触すると、火災および爆発の危険性がある。  裸火禁止。 酸化剤、ハロゲンまたは酸との接触禁止。  密閉系、粉塵防爆型電気設備および照明。 粉塵の堆積を防ぐ。  水噴霧、泡消火薬剤、粉末消火薬剤、二酸化炭素を使用する。   

 粉塵の拡散を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 「経口摂取」参照。  局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 
皮膚   保護手袋。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 
充血。 痛み。  粉末の場合には呼吸用保護具と併用して、安全ゴーグルまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 腹痛。 嘔吐。 下痢。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク
・こぼれた物質を、ふた付きの 密閉式容器内に掃き入れる
・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):III 

貯蔵
・酸化剤、酸、ハロゲンおよび食品や飼料から離しておく
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
アンチモン ICSC: 0775
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
銀白色の 光沢のある 堅い 脆い 塊状物、または暗灰色の粉末。 

物理的危険性
粉末や顆粒状で空気と混合すると、粉塵爆発の可能性がある。 

化学的危険性
燃焼すると、酸化アンチモン(ICSC 0012 参照)の有毒なフュームを生成する。 酸化剤、酸、ハロゲンおよび金属粉末と 激しく反応する。 火災や爆発の危険を生じる。 酸と接触すると、有毒なガス(スチビン-ICSC 0776 参照)が発生することがある。 

化学式: Sb
原子量: 121.8
・沸点:1635 ℃
・融点:630 ℃
・密度:6.7 g/cm³
・水への溶解度 : 溶けない 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:エアロゾルの吸入。 

短期曝露の影響
眼に、機械的刺激を引き起こすことがある。 

吸入の危険性
拡散すると、浮遊粒子が急速に、有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
特にフュームに暴露された場合、反復または長期の皮膚への接触により、皮膚炎を引き起こすことがある。 肺に影響を与えることがある。 塵肺症を生じることがある。 


許容濃度
TLV: 0.5 mg/m3 (TWA).
MAK: (無機化合物など, スチビンを除く): 発がん性カテゴリー: 2; 生殖細胞変異原性グループ: 3A; 

環境
 

・他の沸点:1325℃、1440℃、1587 ℃、1750℃
・このカードは金属アンチモンにのみ適用するよう勧める
・ICSC 0012, 0220, 0776 および 1224 参照 

付加情報
  欧州分類
 

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