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リン化マグネシウムICSC: 0744 (3月 1998)
CAS登録番号: 12057-74-8
国連番号: 2011
EINECS番号: 235-023-7

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 不燃性だが、水または湿った空気に触れると引火性ガスを生じる。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  水または湿った空気と接触すると、火災および爆発の危険性がある。  裸火禁止、火花禁止、禁煙。 水との接触禁止。    二酸化炭素、乾燥砂を使用する。 水は不可。   

 粉塵の拡散を防ぐ! 青少年や小児への曝露を避ける! いずれの場合も医師に相談! 
  症状 予防 応急処置
吸入 腹痛。 灼熱感。 咳。 めまい。 傾眠。 頭痛。 息苦しさ。 吐き気。 咽頭痛。  局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 人工呼吸が必要なことがある。 医療機関に連絡する。 
皮膚   保護手袋。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 
充血。 痛み。  安全ゴーグルを着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 痙攣。 下痢。 意識喪失。 嘔吐。 他の症状については、「吸入」参照。  作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。  口をすすぐ。 吐かせる(意識がある場合のみ!)。 安静。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・危険区域から立ち退く!
・専門家に相談する!
・個人用保護具:自給式呼吸器付気密化学保護衣
・下水に流してはならない
・こぼれた物質を、ふた付きの 密閉式容器内に掃き入れる
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):4.3; 国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):I 

貯蔵
・耐火設備
・消火により生じる流出物を収容するための用意
・ポリエチレンで被覆した密閉式容器に貯蔵
・食品や飼料から離しておく
・「化学的危険性」参照
・乾燥
・密封
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
リン化マグネシウム ICSC: 0744
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
黄色~緑色の結晶。 

物理的危険性
データなし。 

化学的危険性
加熱すると、分解する。 リン酸化物およびホスフィンなどの有毒なフュームを生じる。 火災の危険性を増大させる。 水および空気中の水分と反応する。 酸と 激しく反応する。 ホスフィンを生じる。 火災や中毒の危険を生じる。 

化学式: Mg3P2 / Mg=P-Mg-P=Mg
分子量: 134.9
・融点:>750℃
・密度:2.1 g/cm³
・水への溶解度 : 反応する 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:粉塵の吸入および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、眼および気道を刺激する。 「注」参照。 

吸入の危険性
20℃ではほとんど気化しない。しかし拡散すると、浮遊粒子が急速に有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
 


許容濃度
 

環境
・通常の使用法と異なる状況での環境中への放出を避ける
 

・水などの消火薬剤と激しく反応する
・作業衣を家に持ち帰ってはならない
・ICSC 0694参照 

付加情報
  欧州分類
記号:F, T+, N; R:15/29-28-50; S:(1/2)-22-43-45-61 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021