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2-ビニルトルエンICSC: 0733 (12月 2022)
CAS登録番号: 611-15-4
国連番号: 2618
EINECS番号: 210-256-7

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 引火性。  58℃以上では、蒸気/空気の爆発性混合気体を生じることがある。  裸火禁止、火花禁止、禁煙。  58℃以上では、密閉系、換気、および防爆型電気設備。  水噴霧、泡消火薬剤、粉末消火薬剤、二酸化炭素を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 

 ミストの発生を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咽頭痛。 咳。 めまい。 頭痛。 嗜眠。 嘔吐。 傾眠。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 皮膚の乾燥。 発赤。  保護手袋。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 医療機関に連絡する。 
充血。 痛み。  安全眼鏡を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 誤嚥の危険性! 腹痛。 吐き気。 嘔吐。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 吐かせない。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・すべての発火源を取り除く
・個人用保護具:空気中濃度に応じた有機ガスおよび蒸気用フィルター付マスク、保護衣および保護手袋
・この物質を環境中に放出してはならない
・漏れた液やこぼれた液を、密閉式の容器にできる限り集める
・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
・下水に流してはならない
 

国連GHS判定基準に準拠

flam;flameexcl mark;warncancer;health hazenviro;aqua
注意喚起語:危険
引火性液体/蒸気
吸入すると有害
皮膚刺激
重度の眼刺激
呼吸器系への刺激のおそれ
飲み込んで気道に侵入すると、生命に危険のおそれ
長期的影響により、水生生物に毒性 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):3; 国連包装等級(UN Packing Group):III 

貯蔵
・耐火設備
・強酸化剤および強酸から離しておく
・密封
・安定化した状態でのみ貯蔵
・消火により生じる流出物を収容するための用意
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
 
包装
・海洋汚染物質 
2-ビニルトルエン ICSC: 0733
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、淡黄色の液体。 

物理的危険性
蒸気は抑制されておらず、重合して排気孔を塞ぐことがある。 

化学的危険性
安定化していない場合、重合することがある。 火災または爆発の危険を生じる。 強酸化剤および強酸と 激しく反応する。 

化学式: CH3C6H4CH=CH2 / C9H10
分子量: 118.2
・沸点:170℃
・融点:-69℃
・密度:0.91 g/cm³
・水への溶解度(25℃) :117 mg/l (ごくわずかに溶ける)
・蒸気圧:0.24 kPa (25℃)
・相対蒸気密度(空気=1):4.1
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.00
・引火点:58℃ (c.c.)
・発火温度:494℃
・爆発限界:0.8-11 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):3.580  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、眼、皮膚および気道を刺激する。 神経系に影響を与えることがある。 飲み込むと気道に入りやすく、誤嚥性肺炎を起こすことがある。 

吸入の危険性
20℃で気化すると空気が汚染されて、 やや遅く有害濃度に達する。 

長期または反復曝露の影響
皮膚の脱脂を起こし、乾燥やひび割れを生じることがある。 肝臓に影響を与えることがある。 


許容濃度
MAK: 98 mg/m3;20 ppm; ピーク曝露限度カテゴリー: I(2); 妊娠中のリスクグループ: D;.
TLV (「注」参照); 

環境
・水生生物に対して毒性がある
・環境中で、生物濃縮が起こることがある
・環境中に放出しないように、強く勧告する
 

・ICSC 0514参照 

付加情報
  欧州分類
記号:Xn, N; R:20-51/53; S:(2)-24-61 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021