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2,3-ジニトロトルエンICSC: 0726 (4月 2005)
2,3-DNT
CAS登録番号: 602-01-7
国連番号: 3454
EINECS番号: 210-013-5

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  空気中で粒子が細かく拡散して、爆発性の混合気体を生じる。 多くの物質と接触すると、爆発の危険性がある。  裸火禁止。  密閉系、粉塵防爆型電気設備および照明。 粉塵の堆積を防ぐ。  水噴霧、粉末消火薬剤、泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 安全な場所から消火作業を行う。 

 粉塵の拡散を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 紫色(チアノーゼ)の唇、爪および皮膚。 頭痛。 めまい。 吐き気。 錯乱。 痙攣。 意識喪失。  局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 人工呼吸が必要なことがある。 医療機関に連絡する。 
皮膚 吸収される可能性あり! 発赤。 他の症状については、「吸入」参照。  保護手袋。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 医療機関に連絡する。 
  安全ゴーグルを着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 「吸入」参照。
 
作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。  口をすすぐ。 コップ1、2杯の水を飲ませる。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・専門家に相談する!
・個人用保護具:自給式呼吸器付化学保護衣
・この物質を環境中に放出してはならない
・こぼれた物質を、ふた付きの容器内に掃き入れる
・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):II 

貯蔵
・耐火設備
・強塩基、食品や飼料、酸化剤および強還元剤から離しておく
・密封
・換気のよい部屋に保管
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
2,3-ジニトロトルエン ICSC: 0726
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、黄色の結晶。 

物理的危険性
粉末や顆粒状で空気と混合すると、粉塵爆発の可能性がある。 

化学的危険性
加熱すると、分解する。 空気がなくても窒素酸化物を含む、有毒で腐食性のフュームを生じる。 還元剤、強塩基および酸化剤と反応する。 爆発の危険を生じる。 

化学式: C6H3CH3(NO2)2 / C7H6N2O4
分子量: 182.1
・250-300℃で分解する
・融点:59-61℃
・比重(水=1):1.3 (液体)
・水への溶解度 : 非常に溶けにくい
・相対蒸気密度(空気=1):6.28
・log Pow (オクタノール/水分配係数):2.0(計算値) 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、皮膚を軽度に刺激する。 血管に影響を与えることがある。 メトヘモグロビン生成を生じることがある。 これらの影響は、遅れて現われることがある。 医学的な経過観察が必要である。 

吸入の危険性
とくに粉末状の場合、拡散すると、浮遊粒子が急速に、有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
血液に影響を与えることがある。 メトヘモグロビンの形成を生じることがある。 


許容濃度
 

環境
・水生生物に対して強い毒性がある
 

・曝露の程度によっては、定期検診を勧める
・この物質により中毒を起こした場合は、特別の処置が必要であるため、指示のもとに適切な手段をとれるようにしておく
・作業衣を家に持ち帰ってはならない
・溶融型については国連番号:1600、TEC(R): 61GT1-II 

付加情報
  欧州分類
記号:T, N; R:45-23/24/25-48/22-62-68-50/53; S:53-45-60-61; Note:E 

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