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過塩素酸カリウムICSC: 0714 (11月 2003)
CAS登録番号: 7778-74-7
国連番号: 1489
EINECS番号: 231-912-9

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 不燃性だが、他の物質の燃焼を助長する。 多くの反応により、火災や爆発を生じることがある。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。    裸火禁止、火花禁止、禁煙。 引火性との接触禁止。  摩擦や衝撃を与えない。  周辺の火災時には、適切な消火剤を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 安全な場所から消火作業を行う。 

 粉塵の拡散を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 咽頭痛。  局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 発赤。  保護手袋。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 
充血。 痛み。  呼吸用保護具と併用して、安全ゴーグルまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取   作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク
・こぼれた物質を、密閉式の容器内に集める
・残留分を多量の水で洗い流す
・おがくずや、可燃性吸収剤に吸収させてはならない
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):5.1; 国連包装等級(UN Packing Group):II 

貯蔵
・可燃性物質および還元剤から離しておく
・「化学的危険性」参照
 
包装
 
過塩素酸カリウム ICSC: 0714
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
無色の結晶、または白色の 結晶性の粉末。 

物理的危険性
 

化学的危険性
加熱すると、分解する。 塩素 塩素酸化物有毒で腐食性のフュームを生じる。 本物質は、強酸化剤。 可燃性物質や還元性物質と反応する。 火災や爆発の危険を生じる。 

化学式: KClO4
分子量: 138.5
・400℃で分解する
・密度:2.5 g/cm³
・水への溶解度(20℃) :1.8 g/100 ml  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:エアロゾルの吸入および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、眼、皮膚および気道を刺激する。 

吸入の危険性
20℃ではほとんど気化しない。しかし拡散すると、浮遊粒子が急速に有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
血液に影響を与えることがある。 メトヘモグロビンの形成を生じることがある。 「注」参照。 


許容濃度
 

環境
 

・有機物が混じると、衝撃に敏感になる
・この物質により中毒を起こした場合は、特別の処置が必要であるため、指示のもとに適切な手段をとれるようにしておく
・汚染された衣服は(火災の危険があるため)、多量の水ですすぎ洗いする
・曝露の程度によっては、定期検診を勧める 

付加情報
  欧州分類
記号:O, Xn; R:9-22; S:(2)-13-22-27 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021