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フッ化ビニリデンICSC: 0687 (8月 1997)
R1132a
CAS登録番号: 75-38-7
国連番号: 1959
EINECS番号: 200-867-7

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 引火性がきわめて高い。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  気体/空気の混合気体は、爆発性である。 爆発性。  裸火禁止、火花禁止、禁煙。  密閉系、換気、防爆型電気設備および照明設備。 液状であれば、帯電を防ぐ(例えばアースを使用)。 火花防止工具を使用する。  供給源を遮断する。それが不可能で、かつ周辺に危険が及ばなければ、燃え尽きるにまかせる。その他の場合は粉末消火剤、二酸化炭素を用いて消火する。  火災時:水を噴霧して圧力容器を冷却する。 安全な場所から消火作業を行う。 

   
  症状 予防 応急処置
吸入   換気を使用する。  新鮮な空気、安静。 
皮膚 液体に触れた場合:凍傷。  保温手袋。 保護衣。  凍傷の場合:多量の水で洗い流し、衣服は脱がせない。 医療機関に連絡する。 
  安全ゴーグルを着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取      

漏洩物処理 分類・表示
・危険区域から立ち退く!
・専門家に相談する!
・換気
・液体に向けて水を噴射してはならない
・個人用保護具:自給式呼吸器付完全保護衣
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):2.1 

貯蔵
・耐火設備
・混触危険物質から離しておく
・「化学的危険性」参照
・安定化した状態でのみ貯蔵
 
包装
 
フッ化ビニリデン ICSC: 0687
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、無色の 圧縮 液化気体。 

物理的危険性
気体は空気より重く、地面に沿って移動し、遠距離発火の可能性がある。 気体は空気より重く、低くなった場所では、滞留して酸素欠乏を引き起こすことがある。 流動、撹拌などにより、静電気が発生することがある。 

化学的危険性
爆発性過酸化物を生成することがある。 重合することがある。 火災または爆発の危険を伴う大量の熱を生じる。 加熱すると、激しく燃焼、または爆発することがある。 加熱や燃焼により、分解する。 フッ化水素、フッ素およびフッ化物を含む、有毒で腐食性のフュームを生じる。 酸化剤および他の多くの物質と 激しく反応する。 火災や爆発の危険を生じる。 

化学式: C2H2F2 / CH2=CF2
分子量: 64.04
・沸点:-83℃
・融点:-144℃
・比重(水=1):0.6
・水への溶解度 : 溶けない
・相対蒸気密度(空気=1):2.2
・引火点:引火性気体
・発火温度:640℃
・爆発限界:5.5-21.3 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):1.24  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入。 

短期曝露の影響
この液体が急速に気化すると、凍傷を引き起こすことがある。 中枢神経系に影響を与えることがある。 

吸入の危険性
容器を開放すると、空気中でこの気体は、きわめて急速に有害濃度に達する。 

長期または反復曝露の影響
 


許容濃度
TLV: 500 ppm (TWA); A4(人における発がん性が分類できていない物質).
MAK: 発がん性カテゴリー: 3; 

環境
 

・空気中の濃度が高いと、酸素の欠乏が起こり、意識喪失または死亡の危険を伴う
・区域内に入る前に酸素濃度を測定する
・蒸気は抑制されておらず、重合して排気孔や火災防止器を詰まらせることがある
・火や高温面の近くで、または溶接作業中に使用してはならない
・蒸留前に過酸化物をチェックする;検出された場合は除去する
・圧力容器が漏出しているときは、気体が液状で漏れるのを防ぐため、洩れ口を上にする
・ICSC 0083参照 

付加情報
  欧州分類
 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021