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ケロシンICSC: 0663 (5月 2018)
灯油
CAS登録番号: 8008-20-6
国連番号: 1223
EINECS番号: 232-366-4

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 引火性。  37℃以上では、蒸気/空気の爆発性混合気体を生じることがある。  裸火禁止、火花禁止、禁煙。  37℃以上では、密閉系、換気、および防爆型電気設備。 帯電を防ぐ(例えばアースを使用)。  粉末消火薬剤、泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 

 ミストの発生を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 咽頭痛。 めまい。 頭痛。 錯乱。 嗜眠。 意識喪失。  換気を使用する。  新鮮な空気、安静。 人工呼吸が必要なことがある。 直ちに医療機関に連絡する。 
皮膚 皮膚の乾燥。 発赤。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 体調がよくないと感じた場合は、医療機関を受診する。 
充血。  安全ゴーグルを着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 誤嚥の危険性! 吐き気。 嘔吐。 下痢。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 安静。 吐かせない。 直ちに医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:自給式呼吸器
・漏れた液やこぼれた液を、密閉式の容器にできる限り集める
・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
・この物質を環境中に放出してはならない
 

国連GHS判定基準に準拠

flam;flameexcl mark;warncancer;health hazenviro;aqua
注意喚起語:危険
引火性液体/蒸気
飲み込んで気道に侵入すると、生命に危険のおそれ
皮膚刺激
眠気やめまいのおそれ
長期的影響により、水生生物に毒性 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):3; 国連包装等級(UN Packing Group):III 

貯蔵
・耐火設備
・強酸化剤から離しておく
・冷所
 
包装
 
ケロシン ICSC: 0663
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、粘稠性の低い液体。 

物理的危険性
流動、撹拌などにより、静電気が発生することがある。 

化学的危険性
酸化剤と反応する。 


・「注」参照
・沸点:175-325℃
・融点:-48 - -26℃
・比重(水=1):0.80 - <1.0
・水への溶解度 : 不溶
・相対蒸気密度(空気=1):4.5
・引火点:38-52℃ (c.c.)
・発火温度:210℃
・爆発限界:0.7-5 vol%(空気中)
・蒸気圧:1-3.7 kPa (37.8℃)  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:蒸気の吸入、経口摂取および経皮。 

短期曝露の影響
本物質は、皮膚および気道を刺激する。 液体を飲み込むと、肺に吸い込んで化学性肺炎を起こすことがある。 中枢神経系に影響を与えることがある。 意識低下を生じることがある。 

吸入の危険性
20℃で気化したとき、空気中で有害濃度に達する速度は不明である。 

長期または反復曝露の影響
皮膚の脱脂を起こし、乾燥やひび割れを生じることがある。 


許容濃度
TLV: (総炭化水素蒸気として) 200 mg/m3 (TWA); (皮膚); A3(動物実験では発がん性が確認されているが、人との関連は不明な物質).
MAK: (蒸気): 350 mg/m3;50 ppm; ピーク曝露限度カテゴリー: II(2); 妊娠中のリスクグループ: C; 発がん性カテゴリー: 3;.
MAK: (エアロゾル, 吸入性画分): 5 mg/m3; ピーク曝露限度カテゴリー: II(4); 妊娠中のリスクグループ: C; 発がん性カテゴリー: 3; 

環境
・水生生物に対して有害である
 

・組成によって物理的性質は異なる
・ケロシン(灯油)の経口摂取が子供の偶発的事故の主な原因となっている 

付加情報
  欧州分類
 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021