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ジエチレントリアミンICSC: 0620 (12月 2022)
DETA
CAS登録番号: 111-40-0
国連番号: 2079
EINECS番号: 203-865-4

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  97℃以上では、蒸気/空気の爆発性混合気体を生じることがある。  裸火禁止。  97℃以上では、密閉系、換気、および防爆型電気設備。  水噴霧、粉末消火薬剤、アルコール耐性泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 

 ミストの発生を防ぐ! あらゆる接触を避ける! いずれの場合も医師に相談! 
  症状 予防 応急処置
吸入 咽頭痛。 咳。 灼熱感。 息苦しさ。 症状は遅れて現われることがある。 「注」参照。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 半座位。 人工呼吸が必要なことがある。 直ちに医療機関に連絡する。 
皮膚 痛み。 重度の皮膚熱傷。  保護手袋。 保護衣。  少なくとも15分間多量の水で洗い流した後、汚染された衣服を脱がせ、再度洗い流す。 医療機関に直ちに連絡する。 
痛み。 重度の熱傷。 視力喪失。  呼吸用保護具と併用して、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずす)。 直ちに医療機関に連絡する。 
経口摂取 灼熱感。 腹痛。 ショック/虚脱。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 吐かせない。 安静。 直ちに医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:自給式呼吸器付完全保護衣
・漏れた液やこぼれた液を、密閉式の容器にできる限り集める
・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

skull;toxiccorr
吸入すると、生命に危険
飲み込む、または皮膚に接触すると有害
重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷
アレルギー性皮膚炎を起こすおそれ 

輸送
国連分類
国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):8; 国連包装等級(UN Packing Group):II 

貯蔵
・強酸化剤、酸、有機ニトロ化合物および食品や飼料から離しておく
・換気のよい部屋に保管
 
包装
・破損しない包装
・破損しやすい包装のものは密閉式の破損しない容器に入れる
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
ジエチレントリアミン ICSC: 0620
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、無色~黄色の粘稠な吸湿性液体。 

物理的危険性
蒸気は空気より重い。 

化学的危険性
燃焼すると、分解する。 窒素酸化物などの、有毒で腐食性のガスを生じる。 水溶液は、強塩基である。 酸化剤、硝酸および有機ニトロ化合物と 激しく反応する。 爆発の危険を生じる。 高濃で水の存在下で、多くの金属を侵す。 

化学式: C4H13N3 / NH2CH2CH2NHCH2CH2NH2
分子量: 103.2
・沸点:207℃
・融点:-39℃
・比重(水=1):0.96
・水への溶解度 : 混和する
・蒸気圧:37 Pa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):3.56
・引火点:97℃ (c.c.)、102℃ (o.c.)
・発火温度:358℃
・爆発限界:1-10 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):-1.3  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:蒸気の吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は眼、皮膚および気道に対して、腐食性を示す。 経口摂取すると、腐食性を示す。 蒸気を吸入すると、肺水腫を引き起こすことがある。 これらの影響は、遅れて現われることがある。 医学的な経過観察が必要である。 「注」参照。 

吸入の危険性
20℃で気化したとき、空気は汚染されても有害濃度に達しないか、達してもきわめて遅い。 

長期または反復曝露の影響
反復または長期の皮膚への接触により、皮膚炎を引き起こすことがある。 反復または長期の接触により、皮膚感作を引き起こすことがある。 


許容濃度
TLV: 1 ppm (TWA); (皮膚);.
MAK 皮膚感作 (SH); 

環境
・本物質の環境への影響は、十分に調べられているが顕著な影響は見出されなかった 

・肺水腫の症状は、2~3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である
・許容濃度を超えても、臭気として十分に感じないので注意すること 

付加情報
  欧州分類
記号:C; R:21/22-34-43; S:(1/2)-26-36/37/39-45 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021