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ジ-N-ペンチルアミンICSC: 0537 (3月 1999)
ジアミルアミン
CAS登録番号: 2050-92-2
国連番号: 2841
EINECS番号: 218-108-3

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 引火性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  51℃以上では、蒸気/空気の爆発性混合気体を生じることがある。  裸火禁止、火花禁止、禁煙。  51℃以上では、密閉系、換気、および防爆型電気設備。  水噴霧、粉末消火薬剤、アルコール耐性泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 

 ミストの発生を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 灼熱感。 咳。 頭痛。 吐き気。 息切れ。 咽頭痛。 症状は遅れて現われることがある。 「注」参照。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 半座位。 人工呼吸が必要なことがある。 医療機関に連絡する。 
皮膚 発赤。 重度の皮膚熱傷。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 医療機関に連絡する。 
充血。 かすみ眼。 重度の熱傷。  顔面シールドを着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 ショック/虚脱。 他の症状については、「吸入」参照。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 吐かせない。 コップ1、2杯の水を飲ませる。 安静。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:自給式呼吸器付化学保護衣
・すべての発火源を取り除く
・漏れた液やこぼれた液を、密閉式の容器にできる限り集める
・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):3; 国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):III 

貯蔵
・耐火設備
・食品や飼料から離しておく
・「化学的危険性」参照
・冷所
・乾燥
・密封
・換気のよい部屋に保管
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
ジ-N-ペンチルアミン ICSC: 0537
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
刺激臭のある、無色~明黄色の液体。 

物理的危険性
 

化学的危険性
燃焼すると、分解する。 窒素酸化物などの、有毒で腐食性のガスを生じる。 酸化剤、酸、酸塩化物、酸無水物および水銀と 激しく反応する。 プラスチック類、銅、銅合金、アルミニウム、亜鉛、亜鉛合金および亜鉛めっき表面を侵す。 水溶液は、ガラスを侵すことがある。 

化学式: C10H23N / CH3(CH2)4NH(CH2)4CH3
分子量: 157.3
・沸点:202-203℃
・融点:-44℃
・比重(水=1):0.8
・水への溶解度 : 溶けない
・蒸気圧:40 Pa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):5.4
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.00
・引火点:51℃ (c.c.)  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:エアロゾルや蒸気の吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は皮膚および眼に対して、腐食性を示す。 本物質は、気道を重度に刺激する。 蒸気やミストを吸入すると、肺水腫を引き起こすことがある。 「注」参照。 中枢神経系に影響を与えることがある。 

吸入の危険性
20℃で気化したとき、空気中で有害濃度に達する速度は不明である。 

長期または反復曝露の影響
 


許容濃度
 

環境
・この物質の、環境への影響は十分に調べられていない
 

・この物質は可燃性で引火点は55℃未満であるが、文献では爆発限界は不明である
・肺水腫の症状は 2~3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する
・したがって、安静と経過観察が不可欠である
・この物質の、人の健康への影響に関するデータが不十分なので、最大の注意を払う必要がある 

付加情報
  欧州分類
 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021