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メチルイソブチルケトンICSC: 0511 (7月 1997)
4-メチル-2-ペンタノン
ヘキソン
イソブチルメチルケトン
MIBK
CAS登録番号: 108-10-1
国連番号: 1245
EINECS番号: 203-550-1

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 引火性が高い。  蒸気/空気の混合気体は、爆発性である。  裸火禁止、火花禁止、禁煙。  密閉系、換気、防爆型電気設備および照明設備。 充填、取り出し、取り扱い時に圧縮空気を使用してはならない。  粉末消火薬剤、AFFF(水性膜泡消火薬剤)、泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 

 ミストの発生を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 下痢。 めまい。 頭痛。 吐き気。 咽頭痛。 意識喪失。 嘔吐。 脱力感。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 皮膚の乾燥。 発赤。 痛み。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 医療機関に連絡する。 
充血。 痛み。  安全眼鏡を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 腹痛。 他の症状については、「吸入」参照。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 吐かせない。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた有機ガスおよび蒸気用フィルター付マスク
・換気
・漏れた液やこぼれた液を、密閉式の容器にできる限り集める
・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):3; 国連包装等級(UN Packing Group):II 

貯蔵
・耐火設備
・強酸化剤から離しておく
・密封
 
包装
・気密 
メチルイソブチルケトン ICSC: 0511
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、無色の液体。 

物理的危険性
この蒸気は空気とよく混合し、爆発性混合物を生成しやすい。 

化学的危険性
空気に曝露すると、爆発性過酸化物を生成することがある。 強酸化剤および強還元剤と 激しく反応する。 

化学式: C6H12O / CH3COCH2CH(CH3)2
分子量: 100.2
・沸点:117-118℃
・融点:-84.7℃
・比重(水=1):0.80
・水への溶解度(20℃) :1.91 g/100 ml
・蒸気圧:2.1 kPa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):3.45
・引火点:14℃ (c.c.)
・発火温度:460℃
・爆発限界:1.4-7.5 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):1.38  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:蒸気の吸入および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質およびその蒸気は、眼、皮膚および気道を刺激する。 液体を飲み込むと、肺に吸い込んで化学性肺炎を起こすことがある。 高濃度で、中枢神経系に影響を与えることがある。 昏睡を生じることがある。 

吸入の危険性
20℃で気化すると空気は汚染されて、 やや急速に、有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
反復または長期の皮膚への接触により、皮膚炎を引き起こすことがある。 


許容濃度
TLV: 20 ppm (TWA); 75 ppm (STEL); A3(動物実験では発がん性が確認されているが、人との関連は不明な物質); BEI (生物学的曝露指標)記載あり;.
MAK: 83 mg/m3;20 ppm; ピーク曝露限度カテゴリー: I(2); 皮膚吸収 (H); 妊娠中のリスクグループ: C;.
EU-OEL: 83 mg/m3, 20 ppm (TWA); 208 mg/m3, 50 ppm (STEL); 

環境
 

・蒸留前に過酸化物をチェックする;検出された場合は除去する 

付加情報
  欧州分類
記号:F, Xn; R:11-20-36/37-66; S:(2)-9-16-29; Note:6 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021