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2-メルカプトベンゾチアゾールジスルフィドICSC: 0505 (4月 2017)
MBTS
CAS登録番号: 120-78-5
国連番号: 3077
EINECS番号: 204-424-9

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  空気中で粒子が細かく拡散して、爆発性の混合気体を生じる。  裸火禁止。  粉塵の拡散を防ぐ。 粉塵の堆積を防ぐ。 密閉系、粉塵防爆型電気設備および照明。  水噴霧、乾燥粉末消火剤、泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。   

 あらゆる接触を避ける!  
  症状 予防 応急処置
吸入   局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 
皮膚   保護手袋。 保護衣。  応急処置を行うときは、保護手袋を着用する。 汚染された衣服を脱がせる。 「注」参照。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 
充血。  安全ゴーグルを着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取   作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:顔面シールドおよび空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク
・この物質を環境中に放出してはならない
・こぼれた物質を、ふた付きの 密閉式容器内に掃き入れる
・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

excl mark;warnenviro;aqua
アレルギー性皮膚炎を起こすおそれ
長期的影響により、水生生物に非常に強い毒性 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):9; 国連包装等級(UN Packing Group):III 

貯蔵
・元の容器でのみ貯蔵
・強酸化剤から離しておく
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
・消火により生じる流出物を収容するための用意
 
包装
・海洋汚染物質 
2-メルカプトベンゾチアゾールジスルフィド ICSC: 0505
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、黄色の粉末。 

物理的危険性
粉末や顆粒状で空気と混合すると、粉塵爆発の可能性がある。 

化学的危険性
燃焼すると、分解する。 炭素酸化物、窒素酸化物およびイオウ酸化物などの、有毒で腐食性のガスを生じる。 強酸化剤と反応する。 炭素酸化物、窒素酸化物、イオウ酸化物および硫化水素などの、有毒で腐食性のガスを生じる。 

化学式: C14H8N2S4
分子量: 332.5
・融点:180℃
・密度:1.5 g/cm³ (20℃)
・水への溶解度 : 非常に溶けにくい
・log Pow (オクタノール/水分配係数):4.5
・引火点:257℃ 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:エアロゾルの吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
この物質は、眼を刺激することがある。 

吸入の危険性
20℃ではほとんど気化しない。しかし、浮遊粒子が急速に不快濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
反復または長期の接触により、皮膚感作を引き起こすことがある。 「注」参照。 


許容濃度
MAK: 皮膚感作 (SH); 

環境
・水生生物に対して強い毒性がある
・水生環境中で、長期にわたる影響を及ぼすことがある
・環境中に残存するので、環境中に放出しないように強く勧告する
 

・作業衣を家に持ち帰ってはならない
・汚染された衣服を、バッグまたは容器に入れ密閉し、隔離する
・MTBSに近い2-メルカプトベンゾチアゾール(MBT、ICSC 1183 参照)は、IARCによって発がん性があると分類された
・この物質により感作の症状を示した者は、以後この物質に接触しないこと 

付加情報
  欧州分類
記号:Xi, N; R:31-43-50/53; S:(2)-36/37-60-61 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021