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2,4-ジニトロフェノールICSC: 0464 (6月 2015)
CAS登録番号: 51-28-5
国連番号: 1320 (「注」参照)
EINECS番号: 200-087-7

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  火災および爆発の危険性がある。  裸火禁止、火花禁止、禁煙。  摩擦や衝撃を与えない。 火花防止工具を使用する。 粉塵の堆積を防ぐ。 密閉系、粉塵防爆型電気設備および照明。  大量の水を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 安全な場所から消火作業を行う。 

 粉塵の拡散を防ぐ! 作業環境管理を厳密に!  
  症状 予防 応急処置
吸入 「経口摂取」参照。  局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 
皮膚 吸収される可能性あり! 発赤。 荒れ。 皮膚の黄染。 他の症状については、「吸入」参照。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 医療機関に直ちに連絡する。 
黄視。 充血。 結膜炎。  安全ゴーグルを着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 吐き気。 発汗。 重度の口渇感。 発熱。 心拍数増加。 嘔吐。 ショック/虚脱。  作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。  安静。 直ちに医療機関に連絡する。 「注」参照。 

漏洩物処理 分類・表示
・危険区域から立ち退く!
・専門家に相談する!
・個人用保護具:自給式呼吸器付完全保護衣
・乾燥させてはならない
・この物質を環境中に放出してはならない
・こぼれた物質を、容器内に掃き入れる
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って、保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

skull;toxiccancer;health hazenviro;aqua
注意喚起語:危険
飲み込むと、生命に危険
皮膚に接触すると有毒
長期または反復曝露による臓器の障害のおそれ
水生生物に、非常に強い毒性 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):4.1; 国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):I 

貯蔵
・耐火設備
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
・消火により生じる流出物を収容するための用意
・冷所
・可燃性物質、還元剤および食品や飼料から離しておく
 
包装
・破損しない包装
・破損しやすい包装のものは密閉式の破損しない容器に入れる
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない
・海洋汚染物質 
2,4-ジニトロフェノール ICSC: 0464
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある結晶。 

物理的危険性
粉末や顆粒状で空気と混合すると、粉塵爆発の可能性がある。 

化学的危険性
衝撃を加えると、または摩擦を加えると、または振動を加えると、 爆発的に分解することがある。 加熱すると、爆発することがある。 アルカリ、アンモニアおよびほとんどの金属との混合物は、衝撃に敏感である。 加熱すると、分解する。 窒素酸化物などの、有毒なガスを生じる。 「注」参照。 

化学式: C6H4N2O5 / C6H3(OH)(NO2)2
分子量: 184.11
・融点:112℃
・比重(水=1):1.68
・水への溶解度 :6 g/l (溶けにくい)
・相対蒸気密度(空気=1):6.36
・log Pow (オクタノール/水分配係数):1.67(概算) 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
この物質は、眼および皮膚を刺激することがある。 

吸入の危険性
拡散すると急速に、浮遊粒子が不快濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
反復または長期の皮膚への接触により、皮膚炎を引き起こすことがある。 代謝に影響を与えることがある。 白内障、心血管障害および神経系障害を生じることがある。 


許容濃度
 

環境
・水生生物に対して強い毒性がある
・環境中に放出しないように、強く勧告する
 

・体温を下げるため、あらゆる方法を用いる
・爆発性のため、化合物は水とのペーストの状態で用いられる
・国連番号0076は、乾燥品もしくは水分含量15%未満に適用する(危険物分類1、副次的危険性6.1)。国連番号1320は、水分含量15%以上に適用する
・CAS番号 25550-58-7は未規定のジニトロフェノールの異性体に適用される 

付加情報
  欧州分類
記号:T, N; R:23/24/25-33-50; S:(1/2)-28-37-45-61 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021