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酸化カルシウムICSC: 0409 (9月 1997)
CAS登録番号: 1305-78-8
国連番号: 1910
EINECS番号: 215-138-9

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 不燃性。        周辺の火災時には、適切な消火剤を使用する。   

 粉塵の拡散を防ぐ! 作業環境管理を厳密に!  
  症状 予防 応急処置
吸入 灼熱感。 咳。 息切れ。 咽頭痛。  局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 皮膚の乾燥。 発赤。 皮膚熱傷。 灼熱感。 痛み。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 医療機関に連絡する。 
充血。 痛み。 かすみ眼。 重度の熱傷。  呼吸用保護具と併用して、安全ゴーグルまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 灼熱感。 腹痛。 胃痙攣。 嘔吐。 下痢。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 吐かせない。 何も飲ませない。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク
・こぼれた物質を、ふた付きの 乾燥容器内に掃き入れる
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):8; 国連包装等級(UN Packing Group):III 

貯蔵
・強酸、有機化合物、水および食品や飼料から離しておく
・乾燥
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
酸化カルシウム ICSC: 0409
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
白色の 吸湿性の 結晶性粉末。 

物理的危険性
 

化学的危険性
水溶液は、中程度の強さの塩基である。 水と反応する。 可燃性物質を発火させるのに十分な熱を生じる。 酸、ハロゲンおよび金属と 激しく反応する。 

化学式: CaO
分子量: 56.1
・沸点:2850℃
・融点:2570℃
・比重(水=1):3.3-3.4
・水への溶解度 : 反応する 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:エアロゾルの吸入および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は眼、皮膚および気道に対して、腐食性を示す。 これらの影響は、遅れて現われることがある。 医学的な経過観察が必要である。 

吸入の危険性
20℃ではほとんど気化しない。しかし拡散すると、浮遊粒子が急速に有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
反復または長期の皮膚への接触により、皮膚炎を引き起こすことがある。 反復または長期の粉塵粒子の吸入により、肺に影響を与えることがある。 反復または長期の吸入により鼻の潰瘍を引き起こすことがある。 鼻中隔の穿孔を生じることがある。 


許容濃度
TLV: 2 mg/m3 (TWA).
MAK: (吸引性画分): 1 mg/m3; ピーク曝露限度カテゴリー: I(2); 妊娠中のリスクグループ: C;.
EU-OEL: (吸入性画分): 1 mg/m3 (TWA); 4 mg/m3 (STEL); 

環境
 

・水などの消火薬剤と激しく反応する
・水分や蛋白質と反応して生成した眼の酸化カルシウム塊は、洗浄で取り除くのは難しい
・医師の手による除去が必要である
・この物質中に水を注いではならない。溶解または希釈する時は、必ず水の中にこの物質をゆっくり加えること 

付加情報
  欧州分類
 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021