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メチルメルカプタンICSC: 0299 (6月 2003)
メタンチオール
CAS登録番号: 74-93-1
国連番号: 1064
EINECS番号: 200-822-1

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 引火性がきわめて高い。  気体/空気の混合気体は、爆発性である。  裸火禁止、火花禁止、禁煙。  密閉系、換気、防爆型電気設備および照明設備。  供給源を遮断する。それが不可能で、かつ周辺に危険が及ばなければ、燃え尽きるにまかせる。その他の場合は粉末消火剤、二酸化炭素を用いて消火する。  火災時:水を噴霧して圧力容器を冷却する。 

 作業環境管理を厳密に!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 咽頭痛。 めまい。 頭痛。 吐き気。 嘔吐。 意識喪失。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 人工呼吸が必要なことがある。 医療機関に連絡する。 
皮膚 液体に触れた場合:凍傷。  保温手袋。  汚染された衣服を脱がせる。 医療機関に連絡する。 凍傷の場合:多量の水で洗い流し、衣服は脱がせない。 
充血。 痛み。  呼吸用保護具と併用して、安全ゴーグルまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取      

漏洩物処理 分類・表示
・危険区域から立ち退く!
・専門家に相談する!
・個人用保護具:自給式呼吸器
・換気
・この物質を環境中に放出してはならない
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):2.3; 国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):2.1 

貯蔵
・耐火設備
・強酸化剤および酸から離しておく
・冷所
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
 
包装
・海洋汚染物質 
メチルメルカプタン ICSC: 0299
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、無色の気体。 

物理的危険性
気体は空気より重く、地面に沿って移動し、遠距離発火の可能性がある。 

化学的危険性
燃焼すると、分解する。 イオウ酸化物および硫化水素などの有毒なフュームを生じる。 強酸化剤と 激しく反応する。 水、水蒸気および酸と反応する。 引火性で有毒なガスを生じる。 

化学式: CH3SH
分子量: 48.1
・沸点:6℃
・融点:-123℃
・比重(水=1):0.9
・水への溶解度(20℃) :2.3 g/100 ml
・蒸気圧:202 kPa (26.1℃)
・相対蒸気密度(空気=1):1.66
・引火点:引火性気体
・爆発限界:3.9-21.8 vol%(空気中) 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入。 

短期曝露の影響
本物質は、眼および気道を刺激する。 中枢神経系に影響を与えることがある。 呼吸抑制を生じることがある。 高濃度で曝露すると、意識喪失を引き起こすことがある。 高濃度で曝露すると、死を引き起こすことがある。 これらの影響は、遅れて現われることがある。 医学的な経過観察が必要である。 

吸入の危険性
容器を開放すると、空気中でこの気体は、きわめて急速に有害濃度に達する。 

長期または反復曝露の影響
 


許容濃度
TLV: 0.5 ppm (TWA);.
MAK: 1.0 mg/m3;0.5 ppm; ピーク曝露限度カテゴリー: II(2); 妊娠中のリスクグループ: D; 

環境
・水生生物に対して強い毒性がある
・環境中に放出しないように、強く勧告する
 

・圧力容器が漏出しているときは、気体が液状で漏れるのを防ぐため、洩れ口を上にする 

付加情報
  欧州分類
記号:F+, T, N; R:12-23-50/53; S:(2)-16-25-60-61 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021