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セレン化水素ICSC: 0284 (4月 2017)
セラン
CAS登録番号: 7783-07-5
国連番号: 2202
EINECS番号: 231-978-9

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 引火性がきわめて高い。  気体/空気の混合気体は、爆発性である。  裸火禁止、火花禁止、禁煙。  密閉系、換気、防爆型電気設備および照明設備。  供給源を遮断する。それが不可能で、かつ周辺に危険が及ばなければ、燃え尽きるにまかせる。その他の場合は粉末消火剤、二酸化炭素を用いて消火する。  火災時:水を噴霧して圧力容器を冷却する。 安全な場所から消火作業を行う。 

 作業環境管理を厳密に!  
  症状 予防 応急処置
吸入 灼熱感。 咳。 咽頭痛。 金属味。 息苦しさ。 吐き気。 脱力感。 ニンニク臭。  密閉系、または換気を使用する。  新鮮な空気、安静。 半座位。 人工呼吸が必要なことがある。 医療機関に連絡する。 
皮膚 液体に触れた場合:凍傷。  保温手袋。  凍傷の場合:多量の水で洗い流し、衣服は脱がせない。 
充血。 痛み。  安全ゴーグルまたは顔面シールドを着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取      

漏洩物処理 分類・表示
・危険区域から立ち退く!
・専門家に相談する!
・個人用保護具:自給式呼吸器付完全保護衣
・換気
・液体に向けて水を噴射してはならない
 

国連GHS判定基準に準拠

flam;flamecylinder;gasskull;toxic
注意喚起語:危険
極めて引火性の高いガス
加圧ガス;熱すると爆発のおそれ
吸入すると、生命に危険
眼刺激
呼吸器への刺激のおそれ 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):2.3; 国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):2.1 

貯蔵
・耐火設備
・強酸化剤から離しておく
・暗所に保管
・冷所
 
包装
 
セレン化水素 ICSC: 0284
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、無色の 圧縮 液化気体。 

物理的危険性
気体は空気より重く、地面に沿って移動し、遠距離発火の可能性がある。 

化学的危険性
100℃以上で分解する。 セレン(ICSC 0072 参照)、水素(ICSC 0001 参照)などの有毒で引火性の物質を生じる。 本物質は、強還元剤。 酸化剤と 激しく反応する。 火災や爆発の危険を生じる。 空気と接触すると、二酸化セレンの有毒で腐食性のフューム(ICSC 0946 参照)が発生する。 

化学式: H2Se
分子量: 81.0
・沸点:-41℃
・融点:-66℃
・比重(水=1):2.1 (液体)
・水への溶解度 (22.5℃) :270 ml/100ml
・蒸気圧:878 kPa (21℃)
・相対蒸気密度(空気=1):2.8
・引火点:引火性気体 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入。 

短期曝露の影響
本物質は、眼および気道を刺激する。 本ガスを吸入すると、肺炎を引き起こすことがある。 高濃度で曝露すると、死を引き起こすことがある。 

吸入の危険性
20℃で気化すると空気は汚染されて、 きわめて急速に、有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
 


許容濃度
TLV: 0.05 ppm (TWA);.
MAK: 0.02 mg/m3;0.006 ppm; ピーク曝露限度カテゴリー: II(8); 発がん性カテゴリー: 3; 妊娠中のリスクグループ: C;.
EU-OEL: 0.07 mg/m3, 0.02 ppm (TWA); 0.17 mg/m3, 0.05 ppm (STEL); 

環境
 

・許容濃度を超えても、臭気として十分に感じないので注意すること
・圧力容器が漏出しているときは、気体が液状で漏れるのを防ぐため、洩れ口を上にする 

付加情報
  欧州分類
記号:T, N; R:23/25-33-50/53; S:(1/2)-20/21-28-45-60-61; Note:A 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021