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臭化水素ICSC: 0282 (3月 2001)
CAS登録番号: 10035-10-6
国連番号: 1048 (無水)
EINECS番号: 233-113-0

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 不燃性。 加熱すると圧力が上昇し、破裂の危険性がある。  金属と接触すると水素を生成しと接触すると、火災および爆発の危険性がある。      周辺の火災時には、適切な消火剤を使用する。  火災時:水を噴霧して圧力容器を冷却する。 直接水をかけない。 

 あらゆる接触を避ける! いずれの場合も医師に相談! 
  症状 予防 応急処置
吸入 灼熱感。 咳。 咽頭痛。 息苦しさ。 息切れ。 症状は遅れて現われることがある。 「注」参照。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 半座位。 医療機関に連絡する。 
皮膚 液体に触れた場合:凍傷。 発赤。 痛み。 水疱。  保温手袋。 保護衣。  凍傷の場合:多量の水で洗い流し、衣服は脱がせない。 医療機関に連絡する。 
充血。 痛み。 重度の熱傷。  呼吸用保護具と併用して、眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取   作業中は飲食、喫煙をしない。   

漏洩物処理 分類・表示
・危険区域から立ち退く!
・専門家に相談する!
・個人用保護具:自給式呼吸器付気密化学保護衣
・換気
・液体に向けて水を噴射してはならない
・細かな噴霧水を用いて、ガスを除去する
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):2.3; 国連の副次的危険性による分類(UN Subsidiary Risks):8 

貯蔵
・混触危険物質から離しておく
・「化学的危険性」参照
・冷所
・乾燥
・床面に沿って換気
 
包装
 
臭化水素 ICSC: 0282
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
刺激臭のある無色の 圧縮 液化気体。 

物理的危険性
気体は空気より重い。 

化学的危険性
水溶液は、強酸である。 塩基と 激しく反応し、腐食性を示す。 強酸化剤および多くの有機化合物と 激しく反応する。 火災や爆発の危険を生じる。 多くの金属を侵す。 引火性/爆発性ガス(水素-ICSC 0001 参照)を生じる。 

化学式: HBr
分子量: 80.9
・沸点:-67℃
・融点:-87℃
・比重(水=1):1.8
・水への溶解度(20℃) :193 g/100 ml
・蒸気圧:2445 kPa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):2.8  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入。 

短期曝露の影響
本物質は眼、皮膚および気道に対して、腐食性を示す。 このガスを吸入すると、肺水腫を引き起こすことがある。 「注」参照。 この液体が急速に気化すると、凍傷を引き起こすことがある。 

吸入の危険性
容器を開放すると、空気中でこの気体は、きわめて急速に有害濃度に達する。 

長期または反復曝露の影響
 


許容濃度
TLV: 2 ppm (STEL);.
MAK: 6.7 mg/m3;2 ppm; ピーク曝露限度カテゴリー: I(1); 妊娠中のリスクグループ: D;.
EU-OEL: 6.7 mg/m3, 2 ppm (STEL); 

環境
 

・作業時のどの時点でも、許容濃度を超えてはならない
・肺水腫の症状は 2~3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する
・したがって、安静と経過観察が不可欠である
・医師または医師が認定した者による、適切な吸入療法の、迅速な施行を検討する
・許容濃度を超えても、臭気として十分に感じないので注意すること
・(圧力容器の腐食を防ぐため)漏出している圧力容器に水を噴霧してはならない
・圧力容器が漏出しているときは、気体が液状で漏れるのを防ぐため、洩れ口を上にする
・他の国連番号:1788 臭化水素酸 (液体)、国連危険物分類:8 

付加情報
  欧州分類
記号:C; R:35-37; S:(1/2)-7/9-26-45 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021