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ジメチルアミンICSC: 0260 (11月 2019)
DMA
N-メチルメタンアミン
CAS登録番号: 124-40-3
国連番号: 1032
EINECS番号: 204-697-4

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 引火性がきわめて高い。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。 圧力容器は、火災により爆発することがある。  気体/空気の混合気体は、爆発性である。 強力な酸化剤と接触すると、火災および爆発の危険性がある。  裸火禁止、火花禁止、禁煙。 強酸化剤または水銀との接触禁止。  密閉系、換気、防爆型電気設備および照明設備。 火花防止工具を使用する。  供給源を遮断する。それが不可能で、かつ周辺に危険が及ばなければ、燃え尽きるにまかせる。その他の場合は水噴霧を用いて消火する。  火災時:水を噴霧して圧力容器を冷却する。 安全な場所から消火作業を行う。 

 作業環境管理を厳密に!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咽頭痛。 咳。 のどや胸の灼熱感。 息切れ。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 半座位。 人工呼吸が必要なことがある。 直ちに医療機関に連絡する。 
皮膚 液体に触れた場合:凍傷。 発赤。 痛み。  保温手袋。 保護衣。  応急処置を行うときは、保護手袋を着用する。 凍傷の場合:多量の水で洗い流し、衣服は脱がせない。 直ちに医療機関に連絡する。 
充血。 痛み。 かすみ眼。 重度の熱傷。 気体に触れた場合:凍傷。  呼吸用保護具と併用して、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずす)。 直ちに医療機関に連絡する。 
経口摂取   作業中は飲食、喫煙をしない。   

漏洩物処理 分類・表示
・危険区域から立ち退く!
・専門家に相談する!
・個人用保護具:自給式呼吸器付完全保護衣
・すべての発火源を取り除く
・できれば圧力容器の栓を閉める
・換気
・細かな噴霧水を用いて、ガスを除去する
・ガスが離散するまで、その区域を隔離する
・液体の場合:この化学物質を環境中に放出してはいけない。 下水に流してはいけない 

国連GHS判定基準に準拠

flam;flamecylinder;gascorrexcl mark;warn
注意喚起語:危険
極めて引火性の高いガス
加圧ガス;熱すると爆発のおそれ
吸入すると有害
皮膚刺激
重篤な眼の損傷
アレルギー性皮膚炎を起こすおそれ
呼吸器への刺激のおそれ
水生生物に有害 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):2.1 

貯蔵
・冷所
・耐火設備
・:「化学的危険性」参照から離しておく
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
 
包装
 
ジメチルアミン ICSC: 0260
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
刺激臭のある無色の 圧縮 液化気体。 

物理的危険性
気体は空気より重く、地面に沿って移動し、遠距離発火の可能性がある。 

化学的危険性
燃焼すると、分解する。 窒素酸化物などの有毒なフュームを生じる。 強酸化剤および水銀と 激しく反応する。 火災や爆発の危険を生じる。 銅、亜鉛合金、アルミニウム、亜鉛めっき表面およびプラスチック類を侵す。 水溶液は、強塩基である。 酸と 激しく反応し、 (ジメチルアミン水溶液[ICSC 1485]参照)腐食性を示す。 

化学式: (CH3)2NH / C2H7N
分子量: 45.1
・沸点:7.0℃
・融点:-92.2℃
・比重(水=1):0.7
・水への溶解度 :354 g/100 ml (非常によく溶ける)
・蒸気圧:203 kPa (25℃)
・相対蒸気密度(空気=1):1.6
・発火温度:400℃
・爆発限界:2.8-14.4 vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):-0.2
・臨界温度:164.6°C 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入。 

短期曝露の影響
本物質は眼に対して、腐食性を示す。 本物質は、気道および皮膚を刺激する。 曝露すると、視覚障害を引き起こすことがある。 高濃度を吸入すると、肺水腫を引き起こすことがある。 「注」参照。 この液体が急速に気化すると、凍傷を引き起こすことがある。 

吸入の危険性
容器を開放すると、とくに閉ざされた場所では、空気中できわめて急速に有害濃度に達する。 

長期または反復曝露の影響
反復または長期の接触により、皮膚感作を引き起こすことがある。 


許容濃度
TLV: 5 ppm (TWA); 15 ppm (STEL); (皮膚感作物質); A4(人における発がん性が分類できていない物質).
MAK: 3.7 mg/m3;2 ppm; ピーク曝露限度カテゴリー: I(2); 妊娠中のリスクグループ: D;.
EU-OEL: 3.8 mg/m3, 2 ppm (TWA); 9.4 mg/m3, 5 ppm (STEL); 

環境
・水生生物に対して有害である
 

・肺水腫の症状は、2~3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である
・ICSC 1485参照 

付加情報
  欧州分類
 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021