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酸化亜鉛ICSC: 0208 (4月 2017)
CAS登録番号: 1314-13-2
国連番号: 3077
EINECS番号: 215-222-5

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 不燃性。      混触危険物との接触禁止: 「化学的危険性」参照。
 
周辺の火災時には、適切な消火剤を使用する。   

 フュームの吸入を防ぐ!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 咽頭痛。 フューム:金属味。 頭痛。 発熱。 胸部圧迫感。 息切れ。 脱力感。 筋肉痛。 「注」参照。  局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 呼吸困難や発熱の場合、医療機関に連絡する。 
皮膚 急性症状はない。  保護手袋。  洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 
充血。  安全ゴーグルを着用する。  多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずす)。 
経口摂取 腹痛。 下痢。 吐き気。 嘔吐。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 体調がよくないと感じた場合は、医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク
・この物質を環境中に放出してはならない
・こぼれた物質を、ふた付きの容器内に掃き入れる
・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

enviro;aqua
長期的影響により、水生生物に非常に強い毒性 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):9; 国連包装等級(UN Packing Group):III 

貯蔵
・混触危険物質から離しておく
・「化学的危険性」参照
・消火により生じる流出物を収容するための用意
 
包装
・海洋汚染物質 
酸化亜鉛 ICSC: 0208
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
白色の粉末。 

物理的危険性
データなし。 

化学的危険性
(加熱すると)アルミニウム粉末、マグネシウム粉末および塩素化ゴムと 激しく反応する。 火災や爆発の危険を生じる。 

化学式: ZnO
分子量: 81.4
・融点:1975℃
・密度:5.6 g/cm³
・水への溶解度 : 溶けない 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:フュームの吸入。 

短期曝露の影響
眼および気道に、機械的刺激を引き起こすことがある。 フュームは、気道を刺激する。 フュームを吸入すると、金属フューム熱を引き起こすことがある。 「注」参照。 

吸入の危険性
とくにフュームの場合、浮遊粒子が急速に、有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
 


許容濃度
TLV: 2 mg/m3 (TWA); 10 mg/m3 (STEL);.
MAK: (Znとして, 吸入性画分): 0.1 mg/m3; ピーク曝露限度カテゴリー: I(4); (Znとして, 吸引性画分): 2 mg/m3; ピーク曝露限度カテゴリー: I(2); 妊娠中のリスクグループ: C; 

環境
・水生生物に対して強い毒性がある
・水生環境中で、長期にわたる影響を及ぼすことがある
・環境中に放出しないように、強く勧告する
 

・金属フューム熱の症状は、2~3時間経過するまで現れない
・この物質のナノ形態については、ICSC 1780を参照 

付加情報
  欧州分類
記号:N; R:50/53; S:60-61 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021