« 検索結果一覧に戻る  
塩化スルフリルICSC: 0198 (3月 1998)
スルフォニルクロリド
塩化スルホニル
オキシ塩化硫黄
CAS登録番号: 7791-25-5
国連番号: 1834
EINECS番号: 232-245-6

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 不燃性。        周辺の火災時には、適切な消火剤を使用する。 水は不可。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 直接水をかけない。 

 あらゆる接触を避ける! いずれの場合も医師に相談! 
  症状 予防 応急処置
吸入 灼熱感。 咳。 息苦しさ。 息切れ。 咽頭痛。 症状は遅れて現われることがある。 「注」参照。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 半座位。 人工呼吸が必要なことがある。 医療機関に連絡する。 
皮膚 発赤。 皮膚熱傷。 痛み。 水疱。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 医療機関に連絡する。 
充血。 痛み。 視力喪失。 重度の熱傷。  呼吸用保護具と併用して、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 腹痛。 灼熱感。 ショック/虚脱。 「吸入」参照。
 
作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 吐かせない。 

漏洩物処理 分類・表示
・危険区域から立ち退く!
・専門家に相談する!
・個人用保護具:自給式呼吸器付完全保護衣
・この物質を環境中に放出してはならない
・漏れた液やこぼれた液を、密閉式の容器にできる限り集める
・残留液を、乾燥砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):8; 国連包装等級(UN Packing Group):I 

貯蔵
・強塩基から離しておく
・乾燥
 
包装
 
塩化スルフリル ICSC: 0198
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
刺激臭のある、無色~黄色の液体。 空気または光に曝露すると、黄色になる。 

物理的危険性
蒸気は空気より重い。 

化学的危険性
湿った空気の影響下で、分解する。 塩素、イオウ酸化物、硫酸および塩化水素を生じる。 水と 激しく反応する。 水の存在下で、多くの金属を侵す。 

化学式: SO2Cl2
分子量: 134.96
・沸点:69.1℃
・融点:-54.1℃
・比重(水=1):1.67
・水への溶解度 : 反応する
・蒸気圧:14.8 kPa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):4.65
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.5 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:蒸気の吸入。 

短期曝露の影響
本物質は眼、皮膚および気道に対して、腐食性を示す。 蒸気を吸入すると、肺水腫を引き起こすことがある。 「注」参照。 気道に影響を与えることがある。 曝露すると、死を引き起こすことがある。 これらの影響は、遅れて現われることがある。 医学的な経過観察が必要である。 

吸入の危険性
20℃で気化すると空気は汚染されて、 きわめて急速に、有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
 


許容濃度
 

環境
・環境に有害な場合がある。水質への影響にとくに注意すること
 

・肺水腫の症状は 2~3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する
・したがって、安静と経過観察が不可欠である
・医師または医師が認定した者による、適切な吸入療法の、迅速な施行を検討する
・作業衣を家に持ち帰ってはならない
・火や高温面の近くで、または溶接作業中に使用してはならない 

付加情報
  欧州分類
記号:C; R:14-34-37; S:(1/2)-26-45 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021