マラチオン | ICSC: 0172 (11月 2019) |
マラソン |
CAS登録番号: 121-75-5 |
国連番号: 3082 |
EINECS番号: 204-497-7 |
一次災害 | 予防 | 消火活動 | |
---|---|---|---|
火災・爆発 | 可燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。 製剤が引火性/爆発性溶剤を含む場合火災および爆発の危険性がある。 | 裸火禁止。 | 泡消火薬剤、粉末消火薬剤、二酸化炭素を使用する。 |
あらゆる接触を避ける! 応急処置:個人用保護具。 | |||
---|---|---|---|
症状 | 予防 | 応急処置 | |
吸入 | 筋攣縮。 縮瞳、筋痙攣、唾液分泌過剰。 発汗。 吐き気。 めまい。 痙攣。 意識喪失。 息苦しさ。 | 換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。 | 新鮮な空気、安静。 半座位。 直ちに医療機関に連絡する。 「注」参照。 |
皮膚 | 吸収される可能性あり! 他の症状については、「吸入」参照。 | 保護手袋。 保護衣。 | 汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 直ちに医療機関に連絡する。 「注」参照。 |
眼 | 呼吸用保護具と併用して、安全ゴーグルまたは眼用保護具を着用する。 | 数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 | |
経口摂取 | 胃痙攣。 下痢。 嘔吐。 他の症状については、「吸入」参照。 | 作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。 | 口をすすぐ。 直ちに医療機関に連絡する。 「注」参照。 |
漏洩物処理 | 分類・表示 |
---|---|
・個人用保護具:空気中濃度に応じた有機ガスおよび蒸気用フィルター付マスク ・この物質を環境中に放出してはならない ・漏れた液やこぼれた液を、密閉式の容器にできる限り集める ・「化学的危険性」参照 ・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる ・地域規則に従って保管・処理する |
国連GHS判定基準に準拠 飲み込むと有害発がんのおそれ 長期的影響により、水生生物に非常に強い毒性 輸送 |
貯蔵 | |
・元の包装でのみ貯蔵 ・強酸化剤および食品や飼料から離しておく ・換気のよい部屋に保管 ・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する |
|
包装 | |
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない ・海洋汚染物質 |
マラチオン | ICSC: 0172 |
物理学的・化学的情報 | |
---|---|
物理的状態;外観
物理的危険性
化学的危険性
|
化学式: C10H19O6PS2 |
暴露・健康への影響 | |
---|---|
曝露経路
短期曝露の影響
|
吸入の危険性
長期または反復曝露の影響
|
許容濃度 |
---|
TLV: 1 mg/m3 (TWA); (皮膚); A4(人における発がん性が分類できていない物質); BEI (生物学的曝露指標)記載あり;. MAK: (吸引性画分): 15 mg/m3; ピーク曝露限度カテゴリー: II(4); 妊娠中のリスクグループ: D; |
環境 |
---|
・水生生物に対して強い毒性がある ・水生環境中で、長期にわたる影響を及ぼすことがある ・環境に有害な場合がある。ハチへの影響にとくに注意すること ・通常の使用法でも、環境中へ放出される ・不適切な廃棄などによる、さらなる放出を避けるよう十分注意すること |
注 |
---|
・曝露の程度によっては、定期検診を勧める ・この物質により中毒を起こした場合は、特別の処置が必要であるため、指示のもとに適切な手段をとれるようにしておく ・製剤に溶剤が使用されている場合は、その溶剤のICSCも参照のこと。 ・市販の製剤に用いられている溶剤が、この物質の物性および毒性を変化させることがある |
付加情報 | ||
---|---|---|
欧州分類 |
ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。 © 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021 |
|