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塩酸クロルジメホルムICSC: 0125 (11月 2009)
CAS登録番号: 19750-95-9
EINECS番号: 243-269-1

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 有機溶剤を含む液体製剤は、引火性のことがある。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。  製剤が引火性/爆発性溶剤を含む場合火災および爆発の危険性がある。      粉末消火薬剤、水噴霧、泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。   

 粉塵の拡散を防ぐ! 作業環境管理を厳密に! 青少年や小児への曝露を避ける!  
  症状 予防 応急処置
吸入 甘味感。 めまい。 嗜眠。 頭痛。  細かい粉塵 ミストの吸入を避ける。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 発赤。  保護手袋。  汚染された衣服を脱がせる。 多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 体調がよくないと感じた場合は、医療機関を受診する。 
  安全眼鏡を着用する。  多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずす)。 
経口摂取 吐き気。 嘔吐。  作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。  口をすすぐ。 体調がよくないと感じた場合は、医療機関を受診する。 

漏洩物処理 分類・表示
・個人用保護具:空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク
・この物質を環境中に放出してはならない
・こぼれた物質を、ふた付きの容器内に掃き入れる
・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる
・残留分を、注意深く集める
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

excl mark;warncancer;health haz
注意喚起語:警告
飲み込むと有害
眠気やめまいのおそれ
長期または反復曝露による尿路の障害のおそれ
水生生物に毒性 

輸送
国連分類
 

貯蔵
・消火により生じる流出物を収容するための用意
・食品や飼料から離しておく
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
 
包装
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
塩酸クロルジメホルム ICSC: 0125
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
無色の結晶。 

物理的危険性
 

化学的危険性
加熱すると、分解する。 塩化水素(ICSC 0163 参照)および窒素酸化物を含む、有毒で腐食性のフュームを生じる。 水の存在下で、多くの金属を侵す。 

化学式: C10H13ClN2: HCl
分子量: 233.2
・ 225-227℃で分解する
・水への溶解度(20℃) : よく溶ける
・蒸気圧:0.00003 Pa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):8.03
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.00 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入および経口摂取。 

短期曝露の影響
神経系に影響を与えることがある。 機能障害を生じることがある。 

吸入の危険性
拡散すると、浮遊粒子が急速に、有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
反復または長期の皮膚への接触により、皮膚炎を引き起こすことがある。 膀胱および腎臓に影響を与えることがある。 尿路炎症を生じることがある。 


許容濃度
 

環境
・水生生物に対して毒性がある
 

・市販の製剤に用いられている溶剤が、この物質の物性および毒性を変化させることがある 

付加情報
  欧州分類
記号:Xn, N; R:22-40-50/53; S:(2)-22-36/37-60-61 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021