酸化カドミウム | ICSC: 0117 (10月 2005) |
一酸化カドミウム |
CAS登録番号: 1306-19-0 |
国連番号: 2570 (カドミウム化合物) |
EINECS番号: 215-146-2 |
一次災害 | 予防 | 消火活動 | |
---|---|---|---|
火災・爆発 | 不燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。 | 周辺の火災時には、適切な消火剤を使用する。 |
粉塵の拡散を防ぐ! あらゆる接触を避ける! いずれの場合も医師に相談! | |||
---|---|---|---|
症状 | 予防 | 応急処置 | |
吸入 | 咳。 息苦しさ。 息切れ。 症状は遅れて現われることがある。 「注」参照。 | 局所排気、または呼吸用保護具を使用する。 | 新鮮な空気、安静。 半座位。 医療機関に連絡する。 |
皮膚 | 多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 | ||
眼 | 充血。 痛み。 | 粉末の場合には呼吸用保護具と併用して、安全ゴーグルまたは眼用保護具を着用する。 | 数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 |
経口摂取 | 胃痙攣。 下痢。 吐き気。 嘔吐。 | 作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。 | 口をすすぐ。 医療機関に連絡する。 |
漏洩物処理 | 分類・表示 |
---|---|
・個人用保護具:空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク ・この物質を環境中に放出してはならない ・こぼれた物質を特殊装置で吸引する ・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる ・残留分を、注意深く集める ・地域規則に従って保管・処理する |
国連GHS判定基準に準拠 輸送 |
貯蔵 | |
・食品や飼料から離しておく ・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する |
|
包装 | |
・破損しない包装 ・破損しやすい包装のものは密閉式の破損しない容器に入れる ・食品や飼料と一緒に輸送してはならない ・重度の海洋汚染物質 |
酸化カドミウム | ICSC: 0117 |
物理学的・化学的情報 | |
---|---|
物理的状態;外観
物理的危険性
化学的危険性
|
化学式: CdO |
暴露・健康への影響 | |
---|---|
曝露経路
短期曝露の影響
|
吸入の危険性
長期または反復曝露の影響
|
許容濃度 |
---|
TLV: (吸入性画分) 0.002 mg/m3 (TWA); 0.01 mg/m3 (TWA); A2(人における発がん性が疑われる物質); BEI (生物学的曝露指標)記載あり;. MAK: (Cdとして, 吸引性画分): 皮膚吸収 (H); 発がん性カテゴリー: 1; 生殖細胞変異原性グループ: 3A;. EU-OEL: inhalable 0.001 mg/m3 (TWA); (「注」参照); |
環境 |
---|
・植物および魚介類で、生物濃縮が起こることがある ・環境中に放出しないように、強く勧告する |
注 |
---|
・曝露の程度によっては、定期検診を勧める ・肺水腫の症状は、2~3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である ・医師または医師が認定した者による、適切な吸入療法の、迅速な施行を検討する ・作業衣を家に持ち帰ってはならない ・EU-OELの0.004 mg/m³は、2027年7月11日まで認可されている |
付加情報 | ||
---|---|---|
欧州分類 記号:T+, N; R:45-26-48/23/25-62-63-68-50/53; S:53-45-60-61; Note:E |
ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。 © 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021 |
|