臭素 | ICSC: 0107 (3月 2009) |
CAS登録番号: 7726-95-6 |
国連番号: 1744 |
EINECS番号: 231-778-1 |
一次災害 | 予防 | 消火活動 | |
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火災・爆発 | 不燃性だが、他の物質の燃焼を助長する。 多くの反応により、火災や爆発を生じることがある。 加熱すると圧力が上昇し、破裂の危険性がある。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。 火災および爆発の危険性がある。 「化学的危険性」参照。 |
混触危険物との接触禁止: 「化学的危険性」参照。 |
周辺の火災時には、適切な消火剤を使用する。 火災時:水を噴霧して圧力容器を冷却する。 |
あらゆる接触を避ける! いずれの場合も医師に相談! | |||
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症状 | 予防 | 応急処置 | |
吸入 | 咳。 咽頭痛。 息切れ。 喘鳴。 息苦しさ。 症状は遅れて現われることがある。 | 呼吸用保護具、密閉系、または換気を使用する。 | 新鮮な空気、安静。 半座位。 人工呼吸が必要なことがある。 直ちに医療機関に連絡する。 「注」参照。 |
皮膚 | 発赤。 灼熱感。 痛み。 重度の皮膚熱傷。 | 保護手袋。 保護衣。 | 少なくとも15分間多量の水で洗い流した後、汚染された衣服を脱がせ、再度洗い流す。 衣服を密閉式の容器に入れる。 直ちに医療機関に連絡する。 |
眼 | 流涙。 充血。 かすみ眼。 痛み。 熱傷。 | 呼吸用保護具と併用して、安全ゴーグル、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。 | 数分間多量の水で洗い流す(できればコンタクトレンズをはずす)。 直ちに医療機関に連絡する。 |
経口摂取 | 口や喉の熱傷。 のどや胸の灼熱感。 腹痛。 ショック/虚脱。 | 作業中は飲食、喫煙をしない。 | 口をすすぐ。 吐かせない。 直ちに医療機関に連絡する。 |
漏洩物処理 | 分類・表示 |
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・危険区域から立ち退く! ・専門家に相談する! ・個人用保護具:自給式呼吸器付気密化学保護衣 ・換気 ・この物質を環境中に放出してはならない ・細かな噴霧水を用いて、ガスを除去する ・漏れた液を、密閉式の容器に集める ・残留液を、乾燥砂または不活性吸収剤に吸収させる ・おがくずや、可燃性吸収剤に吸収させてはならない ・地域規則に従って保管・処理する |
国連GHS判定基準に準拠 ![]() ![]() ![]() ![]() 注意喚起語:危険
金属腐食のおそれ吸入すると、生命に危険 飲み込むと有害のおそれ 重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷 呼吸器系への刺激のおそれ 吸入長期または反復曝露による肺の障害のおそれ 水生生物に、非常に強い毒性 輸送 |
貯蔵 | |
・消火により生じる流出物を収容するための用意 ・食品や飼料から離しておく ・「化学的危険性」参照 ・冷所 ・乾燥 ・密封 ・換気のよい部屋に保管 ・元の容器でのみ貯蔵 ・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する |
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包装 | |
・特殊材料 ・破損しない包装 ・破損しやすい包装のものは密閉式の破損しない容器に入れる ・食品や飼料と一緒に輸送してはならない |
臭素 | ICSC: 0107 |
物理学的・化学的情報 | |
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物理的状態;外観
物理的危険性
化学的危険性
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化学式: Br2 |
暴露・健康への影響 | |
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曝露経路
短期曝露の影響
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吸入の危険性
長期または反復曝露の影響
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許容濃度 |
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TLV: 0.1 ppm (TWA); 0.2 ppm (STEL);. EU-OEL: 0.7 mg/m3, 0.1 ppm (TWA); |
環境 |
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・水生生物に対して強い毒性がある ・環境中に放出しないように、強く勧告する |
注 |
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・肺水腫の症状は、2~3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、安静と経過観察が不可欠である ・医師または医師が認定した者による、適切な吸入療法の、迅速な施行を検討する |
付加情報 | ||
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欧州分類 記号:T+, C, N; R:26-35-50; S:(1/2)-7/9-26-45-61 |
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