ニッケル | ICSC: 0062 (4月 2017) |
CAS登録番号: 7440-02-0 |
EINECS番号: 231-111-4 |
一次災害 | 予防 | 消火活動 | |
---|---|---|---|
火災・爆発 | 粉塵の場合、可燃性。 火災時に、刺激性あるいは有毒なフュームやガスを放出する。 空気中で粒子が細かく拡散して、爆発性の混合気体を生じる。 | 密閉系、粉塵防爆型電気設備および照明。 粉塵の堆積を防ぐ。 | 乾燥砂、乾燥粉末消火剤を使用する。 二酸化炭素は不可。 水は不可。 |
粉塵の拡散を防ぐ! あらゆる接触を避ける! | |||
---|---|---|---|
症状 | 予防 | 応急処置 | |
吸入 | 咳。 息切れ。 | 局所排気、または呼吸用保護具を使用する。 | 新鮮な空気、安静。 |
皮膚 | 発赤。 | 保護手袋。 保護衣。 | 応急処置を行うときは、保護手袋を着用する。 汚染された衣服を脱がせる。 「注」参照。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 |
眼 | 充血。 | 呼吸用保護具と併用して、安全眼鏡または眼用保護具を着用する。 | 数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 |
経口摂取 | 作業中は飲食、喫煙をしない。 | 口をすすぐ。 |
漏洩物処理 | 分類・表示 |
---|---|
・個人用保護具:空気中濃度に応じた粒子用フィルター付マスク ・この物質を環境中に放出してはならない ・こぼれた物質を、密閉式の容器内に集める ・湿らせてもよい場合は、粉塵を避けるために湿らせてから掃き入れる ・残留分を、注意深く集める ・地域規則に従って保管・処理する |
国連GHS判定基準に準拠 アレルギー性皮膚炎を起こすおそれ吸入するとアレルギー、喘息または呼吸困難を起こすおそれ 吸入すると発がんのおそれの疑い 吸入長期または反復曝露による肺障害 長期的影響により、水生生物に有害 輸送 |
貯蔵 | |
・元の包装でのみ貯蔵 ・冷所 ・密封 ・強酸化剤および酸から離しておく ・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する |
|
包装 | |
ニッケル | ICSC: 0062 |
物理学的・化学的情報 | |
---|---|
物理的状態;外観
物理的危険性
化学的危険性
|
化学式: Ni |
暴露・健康への影響 | |
---|---|
曝露経路
短期曝露の影響
|
吸入の危険性
長期または反復曝露の影響
|
許容濃度 |
---|
TLV: (吸引性画分) 1.5 mg/m3 (TWA); A5(人における発がん性の疑いのない物質); BEI (生物学的曝露指標)記載あり;. MAK: (吸引性画分): 気道および皮膚感作 (SAH); 発がん性カテゴリー: 1; |
環境 |
---|
・水生生物に対して有害である ・水生環境中で、長期にわたる影響を及ぼすことがある |
注 |
---|
・高温で酸化ニッケルを生じる ・曝露の程度によっては、定期検診を勧める ・喘息の症状は 2~3 時間経過するまで現われない場合が多く、安静を保たないと悪化する ・この物質により感作の症状を示した者は、以後ニッケル、ニッケル化合物、他の金属化合物(例えば銅、クロム、コバルト)に接触しないこと ・汚染された衣服を、バッグまたは容器に入れ密閉し、隔離する ・作業衣を家に持ち帰ってはならない |
付加情報 | ||
---|---|---|
欧州分類 記号:Xn; R:40-43; S:(2)-22-36 |
ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。 © 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021 |
|