« 検索結果一覧に戻る  
エチレングリコールモノエチルエーテルICSC: 0060 (4月 2024)
セロソルブ
EGEE
2-エトキシエタノール
モノエチルグリコールエーテル
CAS登録番号: 110-80-5
国連番号: 1171
EINECS番号: 203-804-1

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 引火性。  44℃以上では、蒸気/空気の爆発性混合気体を生じることがある。  裸火禁止、火花禁止、禁煙。  44℃以上では、密閉系、換気、および防爆型電気設備。  水噴霧、粉末消火薬剤、アルコール耐性泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。  火災時:水を噴霧して容器類を冷却する。 

 あらゆる接触を避ける!  
  症状 予防 応急処置
吸入 咳。 嗜眠。 頭痛。 息切れ。 咽頭痛。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 医療機関に連絡する。 
皮膚 吸収される可能性あり! 他の症状については、「吸入」参照。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 多量の水かシャワーで、皮膚を洗い流す。 医療機関に連絡する。 
充血。 痛み。  呼吸用保護具と併用して、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 腹痛。 吐き気。 嘔吐。 他の症状については、「吸入」参照。  作業中は飲食、喫煙をしない。  口をすすぐ。 吐かせない。 コップ1、2杯の水を飲ませる。 医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・すべての発火源を取り除く
・個人用保護具:保護衣、保護手袋および空気中濃度に応じた有機ガスおよび蒸気用フィルター付マスク
・換気
・漏れた液を、密閉式の容器に集める
・残留分を多量の水で洗い流す
 

国連GHS判定基準に準拠

flam;flamecancer;health haz
注意喚起語:危険
引火性液体/蒸気
中枢神経系および血液の障害のおそれ
生殖能または胎児への、悪影響のおそれ 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):3; 国連包装等級(UN Packing Group):III 

貯蔵
・耐火設備
・強酸化剤および食品や飼料から離しておく
・暗所に保管
・冷所
 
包装
・気密
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない 
エチレングリコールモノエチルエーテル ICSC: 0060
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、無色の油状液体。 

物理的危険性
 

化学的危険性
爆発性過酸化物を生成することがある。 強酸化剤と反応する。 火災や爆発の危険を生じる。 多くのプラスチックおよびゴムを侵す。 

化学式: C4H10O2 / CH3CH2OCH2CH2OH
分子量: 90.1
・沸点:135℃
・融点:-70℃
・比重(水=1):0.93
・水への溶解度 : 混和する
・蒸気圧:1.2 kPa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):3.1
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.00
・引火点:44℃ (c.c.)
・発火温度:235℃
・爆発限界:1.7-15.6 vol% ( 93℃)(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):-0.540  


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
本物質は、眼および気道を軽度に刺激する。 中枢神経系および血管に影響を与えることがある。 機能障害および代謝性アシドーシスを生じることがある。 これらの影響は、遅れて現われることがある。 医学的な経過観察が必要である。 

吸入の危険性
20℃で気化すると空気は汚染されて、 やや急速に、有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
皮膚の脱脂を起こし、乾燥やひび割れを生じることがある。 血液および骨髄に影響を与えることがある。 貧血および血球損傷を生じることがある。 人で生殖・発生毒性を引き起こすことがある。 


許容濃度
TLV: 5 ppm (TWA); (皮膚); BEI (生物学的曝露指標)記載あり;.
EU-OEL: 8 mg/m3, 2 ppm (TWA); (皮膚); 

環境
 

・曝露の程度によっては、定期検診を勧める
・許容濃度を超えても、臭気として十分に感じないので注意すること
・蒸留前に過酸化物をチェックする;検出された場合は除去する 

付加情報
  欧州分類
 

ILO, WHOおよびEUは、翻訳の質や正確性、あるいは本翻訳版の使用に関して責任を負うものではない。
© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021