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テトラエチル鉛ICSC: 0008 (4月 2024)
四エチル鉛
TEL
CAS登録番号: 78-00-2
国連番号: 1649
EINECS番号: 201-075-4

  一次災害 予防 消火活動
火災・爆発 可燃性。  93℃以上では、蒸気/空気の爆発性混合気体を生じることがある。  裸火禁止。  93℃以上では、密閉系および換気。  水噴霧、粉末消火薬剤、泡消火薬剤、二酸化炭素を使用する。  安全な場所から消火作業を行う。 

 ミストの発生を防ぐ! 作業環境管理を厳密に! あらゆる接触を避ける! いずれの場合も医師に相談! 
  症状 予防 応急処置
吸入 頭痛。 めまい。 脱力感。 嘔吐。 痙攣。 意識喪失。 症状は遅れて現われることがある。 「注」参照。  換気、局所排気、または呼吸用保護具を使用する。  新鮮な空気、安静。 直ちに医療機関に連絡する。 
皮膚 吸収される可能性あり! 発赤。 他の症状については、「吸入」参照。  保護手袋。 保護衣。  汚染された衣服を脱がせる。 洗い流してから水と石鹸で皮膚を洗浄する。 医療機関に直ちに連絡する。 
充血。  呼吸用保護具と併用して、顔面シールドまたは眼用保護具を着用する。  数分間多量の水で洗い流し(できればコンタクトレンズをはずして)、医療機関に連絡する。 
経口摂取 頭痛。 めまい。 脱力感。 嘔吐。 痙攣。 下痢。 意識喪失。  作業中は飲食、喫煙をしない。 食事前に手を洗う。  口をすすぐ。 直ちに医療機関に連絡する。 

漏洩物処理 分類・表示
・危険区域から立ち退く!
・専門家に相談する!
・個人用保護具:自給式呼吸器付完全保護衣
・換気
・この物質を環境中に放出してはならない
・漏れた液を、密閉式の容器に集める
・残留液を、砂または不活性吸収剤に吸収させる
・地域規則に従って保管・処理する
 

国連GHS判定基準に準拠

skull;toxiccancer;health hazenviro;aqua
注意喚起語:危険
可燃性液体
飲み込んだり、皮膚に接触または吸入すると生命に危険
生殖能または胎児への、悪影響のおそれの疑い
神経系の障害
長期または反復曝露による神経系の障害のおそれ
長期的影響により、水生生物に非常に強い毒性 

輸送
国連分類
国連危険物分類(UN Hazard Class):6.1; 国連包装等級(UN Packing Group):I 

貯蔵
・耐火設備
・元の容器でのみ貯蔵
・密封
・強酸化剤および酸から離しておく
・排水管や下水管へのアクセスのない場で貯蔵する
・消火により生じる流出物を収容するための用意
 
包装
・破損しやすい包装のものは密閉式の破損しない容器に入れる
・食品や飼料と一緒に輸送してはならない
・重度の海洋汚染物質 
テトラエチル鉛 ICSC: 0008
物理学的・化学的情報

物理的状態;外観
特徴的な臭気のある、無色の粘稠性の液体。 

物理的危険性
蒸気は空気より重い。 

化学的危険性
加熱すると、分解する。 有毒な鉛のフュームを生じる。 強酸化剤、酸およびハロゲンと 激しく反応する。 火災や爆発の危険を生じる。 ゴム、ある種のプラスチックおよび被覆剤を侵す。 

化学式: Pb(C2H5)4
分子量: 323.45
・>110℃で分解する
・融点:-136.8℃
・比重(水=1):1.7
・水への溶解度 : 非常に溶けにくい
・蒸気圧:0.027 kPa (20℃)
・相対蒸気密度(空気=1):8.6
・20℃での蒸気/空気混合気体の相対密度(空気=1):1.00
・引火点:93℃ (c.c.)
・発火温度:〜110℃
・爆発限界:1.8-? vol%(空気中)
・log Pow (オクタノール/水分配係数):4.15
・粘度:0.44 mm²/s (20℃) 


暴露・健康への影響

曝露経路
体内への吸収経路:吸入、経皮および経口摂取。 

短期曝露の影響
中枢神経系に影響を与えることがある。 神経疾患および意識喪失を生じることがある。 高濃度で曝露すると、死を引き起こすことがある。 これらの影響は、遅れて現われることがある。 医学的な経過観察が必要である。 

吸入の危険性
20℃で気化すると空気は汚染されて、 やや急速に、有害濃度に達することがある。 

長期または反復曝露の影響
中枢神経系に影響を与えることがある。 精神および記憶障害、神経系障害、末梢神経損傷および心臓障害を生じることがある。 人で生殖・発生毒性を引き起こすことがある。 


許容濃度
TLV: 0.1 mg/m3 (TWA); (皮膚); A4(人における発がん性が分類できていない物質).
MAK: 0.004 mg/m3; ピーク曝露限度カテゴリー: II(1); 皮膚吸収 (H); 妊娠中のリスクグループ: A; 生殖細胞変異原性グループ: 3A; 発がん性カテゴリー: 4; 

環境
・水生生物に対して強い毒性がある
・食物連鎖において、生物濃縮が起こることがある
・水生環境中で、長期にわたる影響を及ぼすことがある
・環境中に放出しないように、強く勧告する
 

・作業衣を家に持ち帰ってはならない
・曝露の程度によっては、定期検診を勧める
・臭気と許容濃度との関係は、不明である
・ガソリンへのアンチノック剤として使用されるテトラエチル鉛は、不純物として二臭化エチレン、二塩化エチレンも含有する 

付加情報
  欧州分類
 

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© 日本語版、国立医薬品食品衛生研究所、2021